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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

おすすめフランス映画5選

・『赤い風船』

パリの高台。少年が街灯に引っかかっていた赤い風船を見つけ、家に持って帰る。風船は、まるで意思を持ったひとつの動物のように、少年になつき、一緒に学校に通うようになる。

少年と風船との“友情”、そして舞台であるパリの街並みが、美しく、温かく描き出されている。

本作は約30分の短編映画。だが鑑賞後、観客に強い印象を残す。

映画に尺の長さは関係ない。長尺ならばいい、というものでもないのだ。

 

 

・『ロシュフォールの恋人たち

フランス南西部の地方都市・ロシュフォールを舞台に、双子の姉妹の青春を描いたミュージカル映画

冒頭で流れる曲「キャラバンの到着」は、近年日本車のCMでも用いられたことがあるので、曲だけなら知っているという方も多いかと思う。

個人的にお気に入りの楽曲は、双子の姉妹の歌う“Chanson des Jumelles”(「双子姉妹の歌」)。このシーンは、何度見ても良い。聞いているだけで、フランスの明るい陽射しが目に浮かぶようだ。

同じ監督が手掛けた『シェルブールの雨傘』とは違い、さすがに全部のセリフが唄というわけではないので、奇抜さという点では『シェルブール~』に及ばないかもしれないが、映画としての完成度では本作のほうに軍配が上がるだろう。

双子の姉妹の母親が経営するガラス張りのカフェが、おそろしくオシャレ。こんなカフェを60年代のうちに建ててしまうフランス人の感性に脱帽である…。

 

ロシュフォールの恋人たち デジタルリマスター版(2枚組) [DVD]

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・『ぼくの伯父さん』

いやぁ、こんな風変わりな映画って、ないよ!(w

たとえるならば、大手新聞の朝刊に掲載されている四コマ漫画を、どんどんつなげていって、2時間の映画に仕立てたような感じの作品だ(あるいはドリフターズのコントにも若干通ずるものがある)

そこではとりたてて「ストーリー」と呼ぶべきものはなく、人々のユーモラスな日常が淡々と描かれるのみである。

ヘンちくりんな魚のオブジェのある家と、そこで暮す金持ち一家。いたずら好きな近所の子供たち。ホース工場で勤務することになった(本作における主人公的存在である)「伯父さん」とそのドタバタ劇…。

本作全体が、現代社会の風刺ともとれるが、それは決して冷たい印象を与えるものではない。むしろ、他愛もない日常を祝福しているように見える。

 

 

・『地下鉄のザジ

田舎からパリへとやってきた、10歳の少女ザジ。彼女がパリで過ごす、めまぐるしい一日をシュールに、そしてコミカルに描く。

全編にわたってコマ落とし(早送り)などの手法を多用している本作。なかでも、ザジが街で出会った怪しいオッサンと追いかけっこするシークエンスは実にテンポがよく、思わず声に出して笑ってしまうほどだ。

楽しいけれども難解なこの『地下鉄のザジ』、少女の成長儀礼(イニシエーション)を描いた作品、ととらえることもできる。この点では、相米慎二監督の日本映画『お引越し』と似ている、と言えるかもしれない。

ザジ役の子役カトリーヌ・ドモンジョがとにかく可愛いっ!

 

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・『アメリ』

2001年の映画だから、もう公開から15年以上経つことになる。個人的にはつい最近の映画のような気がするのだけれど…いやはや時が経つのは早いものだね。

本作はとにかく主演のオドレイ・トトゥがかわいいの一言に尽きる。彼女は僕の感性に合うようで、映画『ダ・ヴィンチ・コード』を見たときも「お、このヒロインかわいいじゃん」と思ってよく見たらオドレイ・トトゥだった。

オドレイ演じる主人公アメリは、空想が好きな女性。今この瞬間にパリで何組のカップルがエクスタシーに達しているか、をよく考える。僕もこれからは、今この瞬間に東京23区内で何人の男子中学生が(一人エッチで)エクスタシーに達しているか、をよく考えることにしよう。

本作には、笑える余談がある。

本作を日本で配給したのはアルバトロスという会社だが、これはなんとB級映画を専門に扱う会社であった。なんでも、社長は本作をゲテモノ映画と勘違いして購入してしまったのだそうな。

公開後、アルバトロス社にとって初の大ヒットを記録。以降、同社は芸術映画も扱うようになったのである。めでたしめでたし。

 

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