Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第132回)

・『大アマゾンの半魚人』

これまで、どちらかといえばヨーロッパのしっとりとした芸術映画を中心にご紹介してきた本ブログ。けれども今回は…ハイ! タイトルの通りですw

皆さん、半魚人ですよっ! 半魚人w

看板に偽りなく、本当に全編にわたって半魚人が出てきます。出まくりです。もうお笑いですね。

さらに特筆すべきは、この映画、1954年公開の古い映画なのに、なんと3D映画なのです!

「3D」というと、今世紀に入ってからの新技術と思われがちですが、実は技術自体は結構昔からあったのです(そういえば東京ディズニーランドでも昔、3D映像を用いたアトラクションがありましたよね)

アマゾンを旅する冒険家たちの前に立ちはだかる半魚人、男はガンガンぶっ殺すのに美女は殺さない(傷つけもしない)のはもはやお約束ですね。

全体的に『キングコング』みたいなお話でした。

 

 

・『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』

レーサーの若者が、新しい車を買うための資金を得るべく、スーパーマーケットから現金を強奪、お尋ね者となる。

かくして追走する警察車両も巻き込んでの、ど派手なカーチェイスが展開…というのがこの映画のウリだ。

本作の主人公格は、三人。レーサーの若者とその相棒のメカニック、あともうひとりは、前日に若者と一夜を共にした若い女だ。

この女がとにかくまぁ、ウザイのよw

俺、隣にこんな女がいたら絶対チェーンソーで首ぶった切ってるよ…っていうくらいウザイ。

若者とメカニックも最初はウザがってなんとか女とオサラバしようとするんだけど、いざ離れると車が事故って人手が必要になったり、女が地図を持っているせいで切ろうにも切れなくなったり…という具合で、結局はこの三人による珍道中が続けられる、というのが本作の面白ポイントなのだ。

唐突に訪れる結末も大いに笑えた。

 

 

・『空から赤いバラ』

ラクエル・ウェルチ演じる、主人公のエロいお姉さん。

スカイダイビングの大会で優勝した腕前を買われて、NATOのエロい…じゃなかった偉い人から『ミッション・インポッシブル』ばりの極秘指令を受ける。

なんでも、アメリカがスペイン南部に水爆の起爆スイッチを誤って落としてしまったらしい。よりにもよって、なんちゅうもんを落としてくれたんだ…と呆れてものも云えないが(;^ω^)、とにかくこれを回収してくれ、というのがNATOからの指令であった。

さっそく回収に向かう主人公。

ところがどっこい、ストーリーが進むにつれて、どうやらお目当ての品は起爆スイッチなどではなく、古代中国の秘宝であるらしいことが分かってくる…。

とにかく全編にわたってラクエル・ウェルチのお色気全開で、頭空っぽのままでも楽しめる、優れた娯楽映画でした。

なおラクエル・ウェルチは御年76の現在でもこの美貌である!

 

 

・『ダーティ・ファイター』

クリント・イーストウッドといえば、現代のハリウッドにおける最も優れた映画監督のひとりである。だからか、リベラル派の間でも彼のファンという人は多い。

が、彼が昨年の大統領選でトランプ候補を支持したというのでショックを受けていたリベラル派のファンも、僕のまわりでは少なからずいた。

でもねぇ、イーストウッドがしっとりとした文芸路線の作品(『マディソン郡の橋』とか)を撮るようになったのは90年代に入ってからのことで、70年代のころなんて下品な映画ばっか監督ないし主演してたんだよ。「サノバビッチ!」を連発したり、女の尻を触ったりとかね。当時の映画を見てると、あぁこの人ならトランプを支持するのも当然だよなぁ、と思えてくる。

で、本作である。今回クリントが扮するのは、トラック野郎の主人公。賭けファイトで小銭を稼いだり、『マッドマックス』的な愚連隊の皆さんを蹴散らしたり、と荒くれ者ながら毎日結構楽しそうだ。

“マドンナ”との間でロマンスかと思いきや結局はフられるラストまで含めて、わが国における菅原文太『トラック野郎』を彷彿とさせるお話である。

『トラック野郎』では主人公の相棒はやもめのジョナサン愛川欽也だが、クリントの相棒はなんとオランウータン(!)のクライドくんだ。

このクライドくん、仕草がいちいち人間的でとてもかわいい。本作の裏主人公ともいえる存在だ。

 

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・『タイム・アフター・タイム

「SFの父」と称される英国の小説家、H・G・ウェルズ

本作はこのウェルズがなんとタイムマシンを発明したところから始まる。ところが当時英国を震撼させていた連続殺人鬼・切り裂きジャックがそれに乗って20世紀のサンフランシスコへとタイムスリップしてしまう。「未来のユートピアに殺人鬼を放ってはいけない」とウェルズもこれまた20世紀へ。

…という内容のSF映画。タイムスリップのシーンはなかなか凝っている。CGがなかった時代のほうが、かえってクリエイターたちは創意工夫していたように思う。

タイムスリップもので定番なのが、過去の人間が現代文明を見て驚くという展開。ウェルズも、自動車を見て目を丸くしたり、現代資本主義の象徴ともいうべきマクドナルドでビッグマックセットを注文してフライドポテトに驚いたりする。

だが本作が面白いのは、社会派としての要素も備えていることだ。

たとえばウェルズは、19世紀では男女同権論者として通っていたのに、20世紀でいざ実際に女性が銀行員として働いているのを見ると驚いてしまうのである。

ウェルズは社会主義の思想にシンパシーを寄せており、未来になれば貧困も病苦も戦争もなくなるものと信じていた。ところが20世紀はテクノロジーこそ進歩しているものの、当然病苦はあるし戦争もある。これらはなくならないものなのだ、ということをウェルズは悟るのである。

ただの娯楽映画ではないところが良い。