Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第135回)

・『別れの曲』

19世紀を代表する作曲家のひとりであり、優れたピアニストでもあったフレデリック・ショパンの伝記映画。

19世紀前半、独立の機運高まるポーランド。若きショパン青年も、祖国の独立に向け闘志を燃やすひとりであった。やがて、蜂起が間近に迫っていることを知ったショパンの音楽教師は、若き音楽の才能が政治運動で散ることがあってはならないと考え、蜂起の情報を伏せて、ショパンをウィーン、そしてパリへと向かわせる。ショパンはそこで音楽家としての才能を開花させていく。

印象に残ったのが、ショパンと若きイケメン作曲家フランツ・リストとの出会いの場面。ふたりで背中合わせになってピアノを同時に弾き、互いのピアニストとしての力量を認め合う。なんだか日本の任侠映画にも通じる、男臭いシークエンスだった。

 

別れの曲 [DVD]

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・『三人の妻への手紙』

三人の人妻たちのもとに、ある日ナゾの手紙が届く。その手紙には「あなた方のご主人のうちのひとりと駆け落ちします」と書かれてあった。だがその「ご主人のうちのひとり」が誰なのかわからない。妻たちは「さてはウチの旦那か」と疑心暗鬼に陥る…。

物語が進むにつれて、三人の女性のそれぞれの過去、結婚生活の実態などが浮き彫りにされていく。

ひとえに、脚本の勝利と言っていいだろう。

 

三人の妻への手紙 [DVD] FRT-047

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・『ヴェラクルス』

19世紀のメキシコ。かつて南軍の将校として南北戦争を戦った元軍人の男と、ガンマンの男がひょんなことからコンビを結成、さる伯爵夫人の護衛の仕事に就く。彼女は軍隊を雇うための資金と称して大量の金貨を馬車に積んでいたが、どうやら着服するつもりのようだ。やがて彼らの前に反乱軍のゲリラ部隊が現れ…

当時のメキシコは帝政であり、フランスがその後ろ盾となっていた。そのため、宮廷のシーンではフランス語が多く聞かれる。一方で、当時のメキシコはー今日も多くの中南米諸国がそうであるようにー政情不安でもあった。そうした歴史的事情を知っていれば、本作をより楽しめることだろう。

ラスト。主人公コンビは決裂し、銃での一騎討ちに臨む。果たして勝つのは…

…もちろんネタバレは避けるが、なんだか日本の剣士映画にも通じるところがあるなァ、と思わせてくれるラストだった。

舞台であるメキシコの風景が美しい!

 

 

・『電撃フリントGO!GO作戦』

かの有名な『007』シリーズのパロディー的作品。

三人のマッド・サイエンティストによって構成される悪の組織・ギャラクシーが、地球の気象をコントロールできるナゾの装置を使って世界征服しようと目論んでいる。

国際的スパイ機構・ZOWIEは、そんなギャラクシーを討ち倒すべく、スパイとしてはめっぽう優秀だけれども傍若無人な主人公・フリントに出動を要請する。が、自宅でエロいお姉さん4人組といちゃついてばかりいるフリントは、なんと出動要請を拒否!(世界の危機なのに!)

それでもなんだかんだで結局要請に応じたフリント。ギャラクシーの秘密基地へと乗り込んでいく…

エロいお姉さんのシルエットが踊りまくるオープニング映像からして『007』のパロディー色全開! さらには「0008」なるコードネームのライバルスパイ(しかもショーン・コネリー似!)まで現れるのだから、もうお笑いだ。

…やっぱり60年代のスパイ映画って、イイですねw

 

電撃フリント/GO!GO作戦 [DVD]

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・『料理長(シェフ)殿、ご用心』

ヨーロッパを代表する腕利きシェフたちが次々と惨殺されていく。

その手法がまた猟奇的。オーブンを使った料理が得意なシェフはオーブンで焼かれて死亡、エビ料理が得意なシェフはエビの水槽のなかで殺害される。

やがて女性シェフであるヒロインにも危機が迫る…

イギリス英語とアメリカ英語の違いにより誤解が生じるという終盤のシークエンスが、なかなか面白い。

さて、気になる犯人は一体誰? その動機は?

…なんとも意外すぎる結末は必見だ。

なお、くれぐれも本作を腹ペコの時に見ないように。いわゆる「飯テロ」ってヤツになりますからねw

 

料理長(シェフ)殿、ご用心 [DVD]

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