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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第137回)

・『愛の勝利』

かなりツンツンした性格の、金持ち娘のヒロイン。だが彼女の身体はすでに病魔に侵され、手遅れとなっていた…。

主人公の医師は、彼女を診ているうちに、次第に男女の仲となってしまう。当初は彼女に配慮して病状を伏せていた主人公だったが、やがて本人の知るところとなる。

彼女は、残された時間を、充実した有意義なものにしようと努める…

というわけで本作は、古今東西、映画・アニメ問わず定番中の定番である、ヒロイン病死系作品。

わが国のオタク文化圏でいうところの「Key」泣きゲー三部作的なお話でありました。

 

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・『愛の記念に』

フランスの、とある家族。

思春期まっただなかの主人公の娘は、ヒステリックな母親とはなにかと折り合いが悪い。一方、父親とはなにやら近親相姦的なアヤシイ関係に見える。だがその父親が、ある日蒸発してしまう。家には娘と母、それからちょっとニート気質っぽい、物書きの兄が残された。

…というわけで、僕たち日本人の基準からすれば間違いなく家庭崩壊に該当するケースなのだが、本作はむしろ、それでもギリギリのところで崩れない家族の絆をこそ描いている。

フランスは、ラテン文化圏の国だ。ラテン文化圏には、「憎しみも愛のひとつの形態」という発想がある。

お互い憎しみ合っていても、死ぬほど憎い相手であっても、それでもなお関係を断ち切らない。それが「家族の絆」なのである。

おフランス版「家族の絆」は、このように綺麗事ではないのデス。

 

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・『愛は霧のかなたに』

アフリカにおけるマウンテンゴリラの研究と保護に生涯をささげた女性動物学者、ダイアン・フォッシーの伝記映画。実話である。

アフリカの奥地にてマウンテンゴリラの生態の調査を開始した主人公。ところが現地ではゴリラは金になることから、絶えず密猟の危機に晒されていた。ゴリラたちの命を守るべく、主人公はときに過激な手段に打って出、周囲の反感を買っていく…。

主人公は善意ゆえに過激化し、ついには密猟者の村を焼き討ちにするなど、シーシェパード的な暴走行為へと走ってしまう。

このテの映画は主人公をとかく美化しがちであるが、本作はこのように主人公の負の側面をもしっかりと描いていて、好感が持てる。

強いて不満な点を挙げるとすれば、もっと密猟者側の視点を取り入れてほしかったということだろうか。密猟に走ってしまう現地人にだって、そうせざるを得ない、やむにやまれぬ事情があったはずである。そうした点がもっと描かれていれば、本作はより深みが増したことだろう。

 

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・『愛の奴隷』

いままであまり取り上げる機会のなかった、ソ連映画。ロシア映画じゃないですよ、「ソ連」映画。冷戦時代に撮られた作品なのだ。

冒頭からして鎌とハンマーを持った労働者モスフィルムのロゴ)がバーンと出てきて、「すごく…ソ連です…」としかコメントのしようがないw(;^ω^)

本作の舞台は、ロシア革命まっただなかの黒海沿岸。主人公たちはモスクワと比べてまだ平和なこの地でサイレント映画を撮っているのだが、やがてここも革命の嵐のなかに巻き込まれていく。

赤軍(革命軍)の主人公の男は、最後には白軍反革命軍)によって惨殺されてしまう。ノンポリの女優であったヒロインは、混乱を極める同地域から、市電に乗って辛くも脱出する…。

というわけで、要約すれば「白軍ひどいよねー」というお話であるw

まぁ、ソ連映画だからね。実際には赤軍だって大差ない、というか、むしろ赤軍のほうこそひどかったはずだと僕は思うのだが、とにかくソ連では赤いのが正義なんである。

余談ながら。僕は数年前、ロシアを訪問した際、黒海沿岸にも行ったことがある。なので、「そうそう、黒海ってこんな感じだよなー」と、見ていて懐かしかった。

 

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・『ビッグ・バッド・ママ』

1930年代というのは、どうしてだかは分からないけど、なんとも独特の雰囲気の漂う時代であって、これまで30年代を舞台とした映画は何十本、否、何百本も制作されている。

本作も、1930年代のアメリカを舞台にしたギャング映画だ。

主人公は元ヤンどころか現役不良の母と、その娘たち。ある日、銀行強盗に押し入ったところ、もうひとりのこれまた銀行強盗とばったり鉢合わせ。それから仲良くなった(?)彼らは行動を共にすることになる。

主人公の不良お母さん、シーンによってはおっぱいもバーンと出しちゃって、なんともサービス精神旺盛のお母さんなのであった。

選曲も、いかにも「1930年代~」という感じのチョイスである。

全体的にコミカルなつくりの映画であるが、同時に哀愁も漂わせていて、なかなかにいい映画であった。

 

ビッグ・バッド・ママ [DVD]

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