Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

ニュージーランドは大陸だった!

ニュージーランドといえば、南太平洋に浮かぶ島国であり、我々日本人の間でも人気の観光地のひとつです。

そのニュージーランドが、なんと大陸として認定されそうだ、という話を今ここでしたら、みなさんきっと驚かれることでしょうね!

 

2月17日、ニュージーランドおよびその近海にある陸塊を「ジーランディア(Zealandia)大陸」として認識すべきとの内容の学術論文が、米国の地質学専門雑誌『GSA Today』に掲載されました。

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

この論文によりますと、「ジーランディア」は、その大半が南太平洋の海面下にあり、一部の高地がニュージーランドニューカレドニアとして海面上に現れています。

「え、海の下にあるのに、大陸!?」と驚かれるかもしれませんが、ジーランディアは、大陸か否かを判定する際に地質学者がチェックする4つの項目を満たしているとのことです。その項目とは…

 

1.海洋底から、より高い位置にあること
2.噴火によるマグマが冷えてできた「火成岩」、熱と圧力により変成作用を受けた「変成岩」、岩石が風化・侵食されてできた「堆積岩」の3種類の岩石による多様性を持つこと
3.周囲の海洋底と比較して、地殻内により厚みがある部分を有すること
4.微小大陸や断片化された大陸に分類されないよう、十分に広大な領域を持っていること

 

なんだか難しい内容ですが(;^ω^)、要するに大陸か否かを判定する際に、それが海面上にあるかどうかは必ずしも重要ではない、ということです(※)

大事なのは、大陸地殻に特有の多様な岩石が存在するかどうか、地殻に厚みがあるかどうかであって、それらを満たしているのであれば、たとえ海の下にあるとしても、それは大陸である、というわけなのです。

※もっとも、上掲のナショナルジオグラフィック日本版の記事によれば、こうした考え方に反対ーつまり大陸はちゃんと海の上に出ているべきであると考える地質学者もいるとのことなので、現時点で必ずしもすべての地質学者から賛同を得ているというわけではないようです。

 

「海に沈んだ大陸」と聞くと、なにやらムー大陸のようなオカルト話かと思ってしまいますが、誤解しないでください。ジーランディアは、れっきとした科学のお話なのです。

ちょうど、冥王星の「降格」が私たちに惑星とは何かを考えさせる好機となったように、ジーランディアの発見は、私たちに大陸とは何なのかを考えさせる良い機会となることでしょう。

 

それだけではありません。

ジーランディアの発見は、政治的にも非常に重要な意味を持っているのです。

 

(海の上に出た)大陸からなだらかに伸びている海底の地形は、「大陸縁辺部」と呼ばれており、この大陸縁辺部には沿岸国の資源採掘権が国連によって認められているのです。

海の下に眠るジーランディアがこの大陸縁辺部として認められれば、沿岸国であるニュージーランドはその資源採掘権を得ることができます。

あるコンサルティング企業の調査によれば、ジーランディアの周辺地下には数兆円規模(!)の化石燃料が眠っている可能性があるとのことで、これが事実ならニュージーランドは一躍、資源大国となることができるのです!

 

純粋に科学の観点からも、そしてドロドロとした国際政治の観点からも、非常に興味深いニュースですねっ