Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第142回)

・『9月になれば』

アメリカ人の大金持ちの主人公。毎年9月になるとイタリア人の愛人とともにイタリアの別荘で過ごすのが常である。ところが彼は今年に限って、なんと7月にイタリアへ来てしまった。

予想外の事態に大慌てなのは、別荘の管理人。なんと、主人公が留守の間、彼に無断で勝手に別荘をホテルとして営業してしまっていたのだ!

なんとか主人公にバレないよう、管理人が必死になって取り繕ろうとするところが、前半の笑いどころ。

後半は、観光でこの地へやってきたアメリカ人青年たちが、事情も知らずにホテルのつもりで別荘を訪問、主人公とひと悶着するという展開。

終始テンポがよく愉快なコメディ映画でした♪

スクリーンに映し出されるイタリアの風景も実に美しく、観光映画としても文句なし!

 

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・『子鹿物語

南北戦争終結からまだ間もない、米国・フロリダ。未開の土地がまだ多く残るこの場所に、父、母、息子の3人家族が移住してきた。

ある日、狩りに出た父グレゴリー・ペックがなんと毒ヘビにかまれてしまった。解毒するには鹿の肝臓が役に立つ。父はとっさに、近くにいた鹿を射殺、その肝臓で毒を抜くことでなんとか事なきを得た。ところがこの鹿には、まだ幼い子鹿がいたのだ。

かわいそうだとして、息子はこの子鹿を育てることにする。

だが子鹿は成長するにつれて、当然のことながら、家の畑を荒らすようになる。息子は柵を自作することでなんとか子鹿が畑を荒らすのを防ごうとするが、成長した子鹿は難なく柵を越えてしまう。ついに父は息子に、子鹿の処分を命じるのであった…

1946年の作品なので、まだ発色技術が未熟なところがあるが、それでもフロリダの風景が実に鮮やかに描かれていて、本作に文字通りの彩りを添えてくれている。

ラスト。泣く泣く子鹿を射殺したーあっ、ネタバレしちゃったwwwー息子に対し、グレゴリー・ペック演じる父が与える言葉が、また実に良い。

「人生はいい。だが楽ではない」

 

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・『再会の時』

学生運動華やかなりし60年代、主人公たち9人は固い友情で結ばれていた。やがて時は流れ1983年、そのうちのひとりが自殺した。彼の葬儀に参列するため、残された8人は15年ぶりに、ひとつの場所に集ったのだった。

かつてはともに学生運動をやった仲の主人公たち。だがその後はそれぞれ別の人生を歩んでいった。ある者は俳優となり、またある者は記者となり…といった具合。異なる時間は、主人公たちをそれぞれ異なる人間へと変えていったようだ。

若い頃とは違って、人生は苦い。それでも彼らは、人生を歩み続ける。

個人的には、ジェフ・ゴールドブラムが出演しているのが、やや驚きであった。

90年代、恐竜&オカルト大好き少年だった僕は、『ジュラシック・パーク』と『インデペンデンス・デイ』の2作がお気に入りの映画だった。そのどちらにも主役級の役で出演していたのが、このゴールドブラムだったのだ。

そんなわけで、僕にとっては非常に印象深い役者さんなのである(そして吹き替えには大塚芳忠の声が実に良く似合う)

 

再会の時 [DVD]

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・『ザ・コミットメンツ

アイルランドの首都・ダブリン。ソウルミュージックをこよなく愛する地元の若者たちが、ソウルバンドを結成する。

最初こそ拙かったものの、次第に腕を上げ、人気を獲得していくメンバーたち。

だが終いには、いわゆる「音楽性の違い」というやつで、解散を余儀なくされる…。

本作はなんと、演技経験のないミュージシャンたちーつまり役者としては素人ーを起用しているのだそうで、監督のアラン・パーカーもなんとも大胆なことをするものである。

本作からは、アイルランドの抱える独自の事情も垣間見える。主人公の青年は「アイルランド人は欧州の黒人」と言う。アイルランドは長年、連合王国(イギリス)のなかでイングランド人から見下されてきた。そうした差別的な境遇を、アメリカ大陸の黒人になぞらえているのだ。

アイルランドはまたカトリック国でもあるので、主人公の家の居間にローマ法王(先々代のヨハネ・パウロ2世肖像画が掲げられていて、面白い。

…もっともその上にはさらに、エルヴィス・プレスリーの写真が掲げられているのだがw

 

 

・『呪いのジェシカ』

精神を病み、入院していた女主人公。療養のため、夫やその友人とともに田舎町へと引っ越してきた。ところが引っ越し先のコテージには、無断で住み込んでいるナゾの少女がいた。

しばらくの間、主人公、夫、その友人、ナゾの少女、と4人一緒になって過ごすが、どうにも様子が変だ。

…なんとナゾの少女の正体は、吸血鬼だったのである!

フツー、吸血鬼というのは朝日を浴びたら最後、たちまち砂になってしまうというのが定番なのだが、本作の吸血鬼少女はフツーに真昼間でも活動できてしまうところが面白い。湖の中からまるで貞子のように、ぬわ~っと現れるところもポイントだ。

一貫して、女主人公の視点から描かれる本作。実はすべて主人公の幻覚だった、という解釈もできる、なかなか興味深い映画だ。

 

呪われたジェシカ [DVD]

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