Furusawa Keisuke's blog

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書評『経済学大図鑑』

まさにタイトルに偽りなし。

本著は、経済学の大図鑑である。

 

「ハァ? 経済学の…図鑑? なんだそりゃ。経済学って、図鑑で説明できるもんなの? しかも“大”図鑑って…w」

と不思議に思われる方もいるかもしれない。そういう方は、実際に本著を手に取って、紐解いてみてほしい。

本当に、「経済学の大図鑑」としか言いようのない書物だということがお分かりいただけるはずだ。

 

本著は、大型の紙で350ページ以上におよぶ大著。そのなかに、経済学を理解する上でのキーワードがこれでもかっ、というくらいに盛り込まれている。

それも、雑然と載せられているわけではなく、おおまかに以下のように歴史別にまとめられているのである。↓

 

「さあ、交易をはじめよう(紀元前400年〜後1770年)」
「理性の時代(1770年〜1820年)
産業革命と経済革命(1820年〜1929年)」
「戦争と不況(1929年〜1945年)」
「戦後の経済学(1945年〜1970年)」
「現代の経済学(1970年〜現在)」

 

したがって、通読していけば、経済学のこれまでの歩みが大まかに把握できるようになっているのだ。

…普通、図鑑というのは「通読」はしないものなのだが、本著に関して言えば、通読はちゃんとできるのである。

 

本著ではまた、経済学用語だけでなく、経済学者たちの名も多数掲載されている。

そのなかには、スミスやリカードマルサス、J・S・ミル、さらにはマルクスなど、とっくの昔に鬼籍に入った「歴史上の人物たち」も多い一方、アマルティア・センなど、現在でも第一線で活躍している経済学者も多く紹介されている。

経済学という学問が、まるで流れる川のように、過去という源流から現在という河口へと滔々と注いでいるのだということが、こういうところから実感できるのである。

 

本著は、と~っても中身の濃い書物である。したがって、経済学にさほど明るくないという読者の方にとっては、はじめのうちは「通読」するのが困難かもしれない。

だが、そもそも図鑑なのだから(w)無理して「通読」できなくたっていいのだ。

はじめは、興味のあるキーワードの項目から読んでいけば、それでよいのである。

 

さて、そんな本著の、唯一とも言っていい難点。それは…

とにかく重いことである。

もうね、僕などはもう歳なものだから(32歳)、ずっと持ちながら読んでると腕の筋肉が痛くなってくるのヨ…(実体験)

その点は、どうかご注意を…

 

経済学大図鑑

経済学大図鑑