Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第149回)

・『ハーヴェイ』

主人公の男には、目に見えない大ウサギの友達・ハーヴェイがいる。

…といっても、本作はファンタジーではない。主人公は精神病患者であり、居もしない「ハーヴェイ」が常に傍らに居るかのようにふるまうので、周囲からは奇異の目で見られているのだ。

それでも、本作は基本的にはコメディ。主人公の姉が主人公を精神病院に入院させようとしたら、逆に彼女のほうが精神病患者と勘違いされて、あやうく入院させられそうになる、といったコミカルな展開が続く。

全編にわたって、ユーモアとヒューマニズムにあふれた本作。だが、人情味のある作品を得意としたフランク・キャプラほどには、「人間賛歌」という感じはしない。本作は時にビターで、僕にとってはこれくらいが程よい匙加減である。

ラスト。ドアがひとりでに開き、ブランコがひとりでに揺れるのを見て、主人公は「ハーヴェイ」を感知する。さてはハーヴェイは幻覚などではなく、本当に居るのか、と観客は戸惑うことだろう。

だが、ドアやブランコなどは、風でいくらでも揺れるのである。

ファンタジックな要素も残しつつ、それでもギリギリのところでリアリズムを保っているのもまた、本作の魅力のひとつだ。

 

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・『Gメン』

ギャングの親玉からの支援を受け、大学を卒業した主人公。やがて法務省に入省し、捜査官「Gマン」となる。

その後、まぁいろいろとあってー詳細はメンドクサイので割愛ー最後は大物ギャングを倒すというお話。

ギャング、カーチェイス、機関銃での銃撃戦、と「1930年代」盛りだくさんの本作(制作も1935年です)。見ているだけでお腹いっぱいでございました。

 

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・『シー・ホーク』

七つの海に覇を唱えた英国海軍も、そもそもは海賊からの成り上がりだったのである。

16世紀の英国。時の超大国スペインの船を荒らしてまわっていたのが、海賊のソープである。

かのエリザベス女王とも親しい彼は、密命を受け、スペインの植民地・パナマ地峡へと派遣される。

だがそこでスペイン側の罠にはまり捕まってしまったソープ船長、哀れにも奴隷にされてしまう。果たして彼の運命や如何に!

ラストでは英国政府内に潜んでいた「スペインのスパイ」とフェンシングで決闘。海戦あり、冒険あり、決闘あり、ロマンスあり、とまさしく冒険活劇と呼ぶにふさわしい作品だ。

女性リーダーとしての自信と威厳に満ちたエリザベス女王が、またなんともカッコいい。

 

 

・『36時間 ノルマンディ緊急指令』

ノルマンディー上陸作戦を目前に控えた、1944年の欧州。

中立国ポルトガルにて、米軍の諜報員の主人公が意識を失い、何者かに拉致される。

彼が目を覚ましたのは病院のなか。医師が言うには、彼は過去数年間の記憶を喪失しており、今はもう1950年。第二次大戦もドイツ敗北という形で終結し、彼は米国内の病院へと移されたのだという。

だがそれは、罠であった。

実際にはまだ1944年であり、場所はドイツ・バイエルン。ドイツ軍の関係者たちが総出で米国人に成りすまし、主人公をだましていたのだ。

「医師による診察」を装って、彼から米軍の極秘情報を引き出すというのが、この大掛かりな芝居の狙いである。実際に彼らは、主人公から連合国軍の上陸地点がノルマンディーであることを聞き出す。

だが、“あること”をきっかけに、主人公はナチスの芝居に気が付いてしまう。すると今度は彼のほうが「自分ははじめから芝居を見抜いており、これまでの“診察”で話した内容はすべて偽の情報」だとしてナチスを翻弄する。

かくして、主人公とナチスとの間で、心理面での「戦争」の火ぶたが切って落とされた。

関係者総出で「1950年の米国」を偽装するという筋書きも、個人的には「そこまでやるかっ」とツッコミを入れたくなるが(w)、とても斬新な設定で、面白かった。

 

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・『ザ・ロック

サンフランシスコ郊外の孤島に建設されたアルカトラズ刑務所は、付近の潮流の速さなどの理由から、長らく「脱獄不可能の監獄」として恐れられてきた。

そこからの脱獄をテーマに取り上げたのが、クリント・イーストウッド主演『アルカトラズからの脱出』である。

本作は、いうなればその逆バージョン。どういうことかというと、孤島という立地に目を付けたテロリスト集団が島ごと乗っ取り、それを主人公たちが外から鎮圧に向かう、というお話なのである。

ある日、元海兵隊のテロリストたちが島を占拠した。彼らは要求が受け入れられない場合には化学兵器をサンフランシスコにぶち込むとして政府を脅迫する。

政府も手をこまねいてばかりはいられない。さっそくニコラス・ケイジ演じる化学兵器の専門家や、ショーン・コネリー演じる元脱獄囚を含めた特殊部隊を島へと派遣する。

ケイジ、コネリーのふたりが徐々に信頼関係を構築しながら、テロリストを制圧していくのが、本作の一番の見どころである。

シスコでのカーチェイスをはじめ、アクションシーンも盛りだくさん! テロリストたちが仲間割れをおこす終盤は、いかにも定番という感じだが、面白い。

ショーン・コネリー、老いてもなおカッコいいというのは、一体どういうことですかね。

 

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