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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

土星の衛星に生命?

NASAからまた、「驚くべき発見」が公表されました。

土星の衛星エンケラドゥス(エンケラドス、エンセラダスとも)に生命が存在する可能性が、一段と高まったのです。

 

www.huffingtonpost.jp

NASAの発表によりますと、土星を周回する探査機「カッシーニ」が、2015年10月、エンケラドゥス表面から噴出した水蒸気のサンプルを採取しました。これを分析したところ、成分の98%は水(H2O)だったものの、残り1%が水素(H2)であることが判明したのです。

エンケラドゥスから水素を検出。

…いったい、これのどこが「驚くべき発見」だというのでしょうか。

 

実を言うと水素は、深海に生息する微生物にとってはエネルギー源となりうる物質なのです。

 

エンケラドゥスは、土星の引力の作用などの結果、内部で絶えず熱が発生しているものと考えられています。

この熱が表面の氷の層を溶かすため、エンケラドゥスの地下には液体の水を湛えた広大な地下海が存在すると考えられているのです。

さて、地球の深海では、地熱で熱せられた水が噴出する「熱水噴出口」と呼ばれる箇所に、微生物が生息しているのが確認されています。

太陽の光が届かない深海にあって、彼ら微生物は水素をエネルギー源として活用することによって、生命活動を維持しているのです。

これと同様、エンケラドゥスの地下海のなかにも熱水噴出口があり、その周りに微生物が集まって、水素をエネルギー源に生息している可能性が、十分に考えられるのです。

 

今回のNASAの発表によると、エンケラドゥスにおける水素発見のほかにもうひとつ、木星の衛星エウロパに間欠泉があることが再確認されたとのことです。

エウロパの間欠泉についてはすでに去年明らかにされましたが、今回、ハッブル宇宙望遠鏡の観測によってそれが再確認されたのです。

 

木星の衛星エウロパと、土星の衛星エンケラドゥスは、どちらもともに氷でできた衛星であり、内部には液体の水を湛えた地下海が存在すると考えられています。

そのため、この2天体は現在、太陽系内において地球外生命の存在する天体の有力候補として、天文学者たちからの熱い注目を浴びているのです。

そもそもエンケラドゥスは、探査機カッシーニ土星に到着する前までは、面白みのないただの氷衛星のひとつと考えられてきました。

ところが探査機が調査を開始してみたところ、そこにはなんと間欠泉があり、さらには生命が存在する可能性までもが示唆されたのです!

いまや、エンケラドゥスは太陽系でもっとも地球外生命が存在する可能性の高い天体と考えられるまでになりました。

 

探査機カッシーニは寿命により、今年で調査を終える予定です。

その後のエンケラドゥスの探査の予定は現在では未定ですが、今回の発見を契機に、ぜひとも新しいエンケラドゥス探査計画が始動してほしいものですねっ!