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Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第151回)

・『フリッパー』

イライジャ・ウッド演じる主人公の少年。フロリダの伯父の家に預けられている間にイルカと知り合い、友達になる。

そんな彼らの友情を邪魔するかのように、イルカを狩ろうとする日本の調査捕鯨船…じゃなかった(w)、村のならず者たちが現れる。

ならず者どもの横暴許すまじ、と少年はイルカとともに立ち上がる。

終盤、サメに襲われそうになるも、サメの脇腹をチョンチョンとつついて撃退するイルカが、またなんとも可愛いw

全編にわたって、イライジャ・ウッドの瞳とフロリダの海、それぞれの青さが印象に残った一作であった。

 

 

・『マーティ』

僕自身、30を過ぎたからよく分かるが、人間、30歳になるとどうしても、結婚、結婚、と周囲がうるさくなる。

本作の主人公・マーティも、34歳。案の定「どうして結婚しないの?」との周囲の声に煩わされている。

そんな彼も、ある日、オールドミスの女性と知り合い、結構イイ感じになっていく…。

アラサーの男女諸君には「分かるわぁ~」と共感できるところの多い映画だろう。

全編にわたって、市井の人々の何気ない日常が描かれていて、好感が持てる。

ただし、本作にはひとつだけ、欠点がある。

主人公マーティが全然ブ男に見えないことだ!(w

僕自身が同性の目を通じて見ているから、というのもあるのかもしれない。マーティはたしかにイケメンではないだろうが、決してブサイクとは思わない。むしろ年季の入った、なかなかに良い歳のとりかたをした男性だと僕は思っているのだが、さて皆さんはどう思われるだろうか。

 

 

・『慕情』

国共内戦まっただなかの、1949年の香港。妻子のあるアメリカ人ジャーナリストと、英中のハーフの女性との不倫のロマンスを描く。

…といっても、ロマンスそのものはわりとありがちな話で、すくなくとも僕はあまり興味がもてなかった。

それよりもむしろ、1950年前後の香港の街並みのほうが僕にとってははるかに興味深かった(本作公開は1955年)

冒頭にて香港の空撮シーンがあるが、おどろくべきことに高層ビルがひとつも見当たらない

どれもこれもせいぜい4~5階建ての低層建築ばかりである。香港名物・摩天楼にすっかり慣れきった現代の僕らには、とても新鮮に映る光景だ。

本作では、国共内戦当時の外国人コミュニティーの空気などもうかがい知ることができ、これまた実に興味深い。

 

 

・『マイ・フレンド・フォーエバー』

米南部の田舎町を舞台に、主人公の少年と彼のエイズの友人のふたりが家を飛び出し、名医のいるというニューオーリンズへ向け旅に出る。

友人はエイズに苦しめられ余命いくばくもないが、本作は基本的にさわやかなタッチの青春映画であり、あまり悲壮感を感じさせないところが良い。

中盤、友人は主人公の少年に、宇宙の果てについて語る。

死を前にしたとき、人間は宇宙について、無限について、思考をめぐらせる。

個人的に、本作で最も印象に残った場面だった。

 

 

・『迷子の大人たち』

20世紀イタリア映画界を代表する名優、マルチェロ・マストロヤンニを主演に迎えたアメリカ映画(イタリア映画じゃないよ)

1960年代のNY。長年連れ添った夫を喪った主人公の女性。そんな彼女の前に、マストロヤンニ扮するイタリア男が現れる。男は、夫の友人の元バーテンダーであり、なんと、ずっと彼女に片思いをしていたという。突然の“告白”に驚く女性。

最初は謎の人物に思われたイタリア男だったが、次第に彼の存在のおかげで、主人公やその家族たちが幸せになっていく。男はあたかも、民俗学におけるマレビトのようだ。

アメリカ映画なんだけれども、ヨーロッパ映画的なペーソスに満ちた、大人の映画だ。

 

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