Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第152回)

・『追悼のメロディ』

ジャン=ポール・ベルモンド主演のフランスのサスペンス映画。

冤罪で逮捕された主人公が、自らを嵌めた真犯人を暴こうと、事件の真相に迫っていく。

本作は、時系列をあえてシャッフルし、現在と過去を交錯させながら描いているので、ややストーリーを追いづらいかもしれない。

冒頭、久しぶりにシャバへと帰ってきた主人公が、急速な街の変化に驚く場面が印象に残る。

否、街の変化というよりかは、社会そのものの変化といったほうが適切だろう。戦後の高度経済成長により、フランス社会もまた大きく変質したのである。

この点、ポン・ジュノ監督の韓国映画殺人の追憶』と似ているともいえる。

 

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・『デストラップ 死の罠』

落ち目の脚本家の主人公。

ある日、かつての教え子である若手脚本家の戯曲を見た主人公は、その質の高さに驚き、なんと教え子を殺害して戯曲を自分名義で発表してしまおうと画策する。妻とグルになって、教え子を自宅に招き、スキを見てその首を絞めた主人公であったが…

全編、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、先の展開を予見することがまったく不可能である。これぞミステリーの醍醐味というべきか。

若手脚本家を演じるクリストファー・リーヴは、ご存じのとおり映画『スーパーマン(1978年)で主人公クラーク・ケント=スーパーマンを演じた役者さんである。

そのまぶしいほどのイケメンぶりに、同性ながら目を見張ってしまった(;^ω^)

 

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・『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』

かの名探偵シャーロック・ホームズとその相棒ワトソンが、もし少年時代に出会っていたら…というコンセプトでつくられた、全年齢対象のエンターテインメント作品。製作総指揮はあのスティーブン・スピルバーグだ。

19世紀のイギリス。ワトソン少年は全寮制の寄宿学校にて、聡明利発なホームズ少年と知り合い、友人となる。

そのころロンドンでは、謎の毒針のせいで幻覚症状に苛まれ、狂乱のはてに死亡するという殺人事件が立て続けに発生していた。ホームズとワトソンは事件の捜査を進めるうちに、エジプトの邪教集団が事件に関係していることを突き止める…。

ホームズを主人公とする最近の映像作品には、ホームズとワトソンのBL的な関係性に焦点を当てたものが多いがー映画『シャーロック・ホームズ』とかドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』とかー本作はなにぶん少年時代のふたりが主人公なので(w)、当然ふたりの関係も子供同士の友情の域を出ず、ほほえましいものである。

本作はエンドクレジットの後に重要なシーンがあるので、くれぐれも見逃すことのなきやう。

 

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・『ディック・トレイシー

本作は、同名の人気アメコミを映画化したもの。

そのため、アメコミ特有の、原色をふんだんにあしらった強烈な色彩感覚が、この映画の一番の見どころとなっている(ストーリー自体は、わりとありがちなギャング映画だ)

本作のヴィラン(悪役)は、おなじみアル・パチーノ。特殊メイクのせいで、やつれて顔色の悪いギャングの親玉になっており、なんだか『ヒトラー~最後の12日間~』におけるヒトラーのようだ。

一方、本作の華ともいえるのが、マドンナ。彼女の歌声をバックにアクションが描かれるシークエンスは、まさに「1930年代ここにあり」といった印象だ。

さて、要所要所で現れるのが、覆面をかぶった謎の人物。ラストでこの人物の意外すぎる正体が明らかにされる。それが誰なのかは、実際に本作を見て確かめてね。

 

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・『ハードカバー 黒衣の使者』

猟奇的な小説を熱心に読む、主人公の女性。

するとどうだろう。小説のなかでの出来事のはずの残忍な殺人事件が、そっくりそのまま現実世界でも発生しているではないか!

フィクションと現実の境界が徐々に融解していくという、村上春樹作品にも通じる内容のホラー映画である。

終盤、VFXを駆使した特撮映像が見られて面白い。

まだCG技術が一般的でなかった時代の作品のほうが、かえってクリエイターたちの創意工夫が感じられて面白いと感じるのは、僕だけだろうか。