Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第153回)

・『魔術の恋』

脱出マジックを得意とした実在のマジシャン、ハリー・フーディーニ(1874‐1926)の生涯を描いた伝記映画。

主人公フーディーニ青年は、得意の脱出マジックでマジシャンとしての名声を手に入れ、私生活でも美しい伴侶を得る。

だが、彼の宿願であった、密封されたガラスの水槽から抜け出すマジックをついに試みるも、あえなく失敗。舞台の上でその一生を終えることとなる。

水中から脱出するマジックの場面では、見ているこっちまで息苦しくなってくるから困ったものである(;^ω^)

フーディーニの妻を演じるジャネット・リーが凛としていて、実に美しい。

 

魔術の恋 [DVD]

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・『マスク』

ジム・キャリー主演のコメディ映画ではない

顔面が映画の特殊メイクのように肥大化してしまう「頭蓋骨形成異常疾患」(別名:ライオン病)なる奇病に侵された、実在の少年ロッキー・デニスの生涯を描いた伝記映画である。

主人公ロッキーは、まるで特殊メイクのような外見だが、シングルマザーである母親やその友人のバイク野郎たちから深く愛され、すくすくと育っている。

そのためか、奇病に悩まされながらも明るくまっすぐに育っており、おまけに知性もある。学校での成績もトップクラスだ。

友人と、卒業したら一緒に欧州を旅行しようと計画を立てているのだが…。

奇病に悩まされる主人公という、本来ならば重いはずの設定であるが、本作はあえて明るく爽やかなヒューマンドラマとしてつくられている。そこがじつに良い。

鑑賞後、「どうしてこんなにいい子があんな難病に…」という思いをどうしても抱く。

頭蓋骨形成異常疾患でなくとも、醜い人間など世の中には腐るほどもいる。

 

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・『マドモアゼル』

フランスのとある農村。ジャンヌ・モロー演じる主人公の女性は、小学校の教諭として村人たちから尊敬を集めている。

だが彼女には、「裏の顔」があった。

なんと、放火したり井戸に毒を投げ入れるなどしていたのだ。

だが村人たちは彼女の仕業とは思わず、村に滞在しているイタリア系の木こりの男たちに疑いの目を向ける。

主人公は、木こりのひとりを誘惑、野原にて一晩をすごす。翌朝、彼女はあえてボロボロの衣服で村に戻り、村人たちにレイプ事件を疑わせる。憤った村人たちは木こりの男をリンチし…

「女の狂気」を描かせたら右に出る者はいなかったのが、フランソワ・トリュフォー監督だった。だが本作のトニー・リチャードソン監督だって負けていない。主演ジャンヌ・モローから、狂気をみごとに引き出してみせた。

モノクロ映像で撮られたフランスの農村の風景が、またなんとも言えず美しく、同時に恐ろしくもある。

 

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・『マデリーン 愛の旅路』

19世紀のスコットランド

良家の娘マデリーンは、貧乏なフランス男と恋仲にある。だがこのフランス男には、彼女との結婚によって上流階級への仲間入りを果たそうという、いわゆる「逆玉の輿」という野心があった。

互いの思惑が交錯するなか、やがて関係はこじれていき…

中盤、フランス男はヒ素中毒によりあっけなく死ぬ。マデリーンは、彼を殺害した容疑で警察に逮捕され、裁判が開始される。果たして彼女に下される評決は…

監督は、『アラビアのロレンス』でおなじみ、デヴィッド・リーン。本作は、メロドラマとしての序盤からサスペンスとしての中盤、そして法廷劇としての終盤、という具合に構成にスキがなく、さすがは巨匠!といった印象である。

 

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・『ゾンビハーレム』

ここまで、往年の名画を多数取り上げてきたから、最後は気分転換にB級ゾンビ映画で〆るとするか(w)

冴えない中年男たち6人組が、住民のほとんどが女性だという田舎町・ムードリーへとやってくる。

ところがこのムードリーの女性たち、なんと全員がゾンビ化(!)しており、主人公たちはこのまったくもって有り難くない「ハーレム」から決死の脱出を試みる。

ゾンビ映画らしくグロい描写も多い一方で、男たちが女装して脱出を図るなどコミカルな場面もあり、全編にわたって笑いありホラーありアクションありの娯楽映画へと仕上がっている。

ゾンビファンにはおすすめの一作だ。

 

ゾンビハーレム [DVD]

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