Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

2017年5月のまとめ

気候

最近の5月は…暑い。

群馬など関東内陸部では、当たり前のように連日真夏日を記録してしまう。恐ろしいことだ。

昔からこの時期は「初夏」と呼ばれていたものだが、最近の5月はもはや「初」の字が抜けて、「夏」そのものである。あるいは、「盛夏」とすら呼ぶべきか。

我々は長く、夏は梅雨明けから始まるものとばかり思ってきた。

…違うのだ。夏は7月ではなく、この5月からこそ始まるのである。

あ~、ヤダヤダ。

 

政治

ミサイル実験を繰り返したり、バングラデシュの銀行にサイバー攻撃を仕掛けて金を奪ったり、ともはや「犯罪国家」としか呼びようのない、北朝鮮

世界中がこの“全方位外交”に激怒し、対北朝鮮包囲網を狭めているなかで、思い切り空気を読まずに誕生した親北の韓国大統領が、文在寅ムン・ジェインである。

親北反日ときているので、日本のいわゆるネット右翼の人たちは、この大統領の爆誕にさぞや落胆しているだろう、と皆さん思われるでしょう?

ところがところが。

実際にネット上を巡回して見ると、彼らはむしろ文大統領の誕生を歓迎しているようにすら見える。まるで「わーい、新しいオモチャが手に入ったぞ~♪」と言わんばかりに。

…考えてもみれば、これはむしろ当然の反応なのだ。彼らネット右翼さんからしてみれば、むしろまともな韓国大統領が誕生して日韓関係が修復されてしまうほうが、かえって困るのである。

反日的な大統領が誕生し、日本人がますます韓国を嫌いになるーこれこそ、彼らの理想とするシナリオなのである。そして、現下の日韓関係は、確実にこの「理想シナリオ」に沿って進んでいる。

 

ラブライブ

GWに、実家のある静岡県沼津市へと帰省した。と同時に、これは人気アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の“聖地”の視察も兼ねていたのである。

こういうとき、地元が聖地になってくれるとまことにありがたい(w

同作品の主な舞台である沼津市の内浦地区に足を延ばしたところ、いやぁ驚いたのなんのって(w

つい数年前までは「過疎の村」に過ぎなかった内浦が、すっかり「若者の街」へと変貌を遂げているではないか!

内浦のメインストリートたる県道17号線では痛車が我が物顔で堂々と走っているし、そのわきの歩道では、なんとコスプレしたお姉ちゃんたちまで歩いているではないか!(w

…あらためて、アニメによる町おこしの威力を痛感させられた。

かつて、アニメ『ガールズ&パンツァー』のプロデューサーが「アニメでの町おこしは無理!」と発言し物議をかもしたものだが、やはりそんなことはなかった。

アニメで町おこしは、できるのである。

 

将棋

全国の将棋ファンの皆様、朗報である。

ドワンゴ主催の大型棋戦「叡王戦」(えいおうせん)が、今年からタイトル戦に昇格するという。これで将棋界のタイトルは、総計8つとなった。

いやぁ、驚いた。

経済停滞の続くこのご時世、将棋界のタイトルが減ることこそあっても、増えることなどありえないと悲観していた。ドワンゴの英断を称えたい。

1983年に王座戦がタイトル戦に昇格して以来、タイトルが増えるのは実に34年ぶりのことであるという(つまり84年生まれの僕は、生まれて初めてタイトルが増えるのを目撃したことになる)

それだけではない。これまで、将棋のタイトル戦のスポンサーはすべて、新聞社が占めてきた。ところが叡王戦を主催するドワンゴは、いうまでもなくIT企業。新聞社以外の企業がタイトル戦のスポンサーを務めるのは、これが初めてのことだという。

実に歴史的な事件だ。これまで将棋は、新聞社によって支えられてきた。しかしネット時代に突入し、新聞の没落が叫ばれるようになって久しい。そのような時代の変化が、ついに将棋界にも及んだというわけなのだ。

…もっとも、うれしいばかりではない。タイトルが8つに増えたことで、羽生さんのあの7冠制覇の威光がいくぶん損なわれてしまうのではないかと、その点のみ、やや気がかりではある。

 

天文学 

木星探査機「ジュノー」が、まだ誰も見たことのなかった、木星の意外な一面を見せてくれた。

scienceportal.jst.go.jp

このたびジュノーが撮影した木星の極の様子は、これまでイメージされてきた木星の姿とはかけ離れていた。

写真では青く写っている小さな渦巻が、無数に存在している。

同じく水素とヘリウムを主成分としたガス惑星である、土星とは極の模様がまったく異なっている。一体どうしてこれほどまでに違うのだろうか。天文学者はまた、新たな「宿題」を突きつけられることとなった。

もっとも、多くの学童たちとは異なり、天文学者はむしろそうした「宿題」を出されるのを喜ぶ人種であるのだが。

 

芸術

遅ればせながら、現在、東京・国立新美術館にて開催されている、ミュシャ展を見てきた。

感激した。

ミュシャは、19世紀末のパリで活躍した、チェコ出身の画家である。アール・ヌーボーの旗手として花の都で一世を風靡したが、それだけでは終わらなかったのだ。

彼はやがてナショナリズムに目覚め、スラブ民族の苦難の歴史と栄光とを、絵画という形で表現しようとしたのである。

「スラヴ叙事詩」と名付けられた彼の作品群には、無数の名も無き民衆たちが登場する。彼らの視線は、ときに観客である我々にも向けられる。どうしても、彼らの視線が気になってしまう。もちろん、これもミュシャの計算なのだろう。

「スラヴ叙事詩」、個人的には最初と最後の作品が気に入った。スラブ民族がこれまで何世紀にもわたって味わってきた苦難と、これからの時代における栄光とが、最初と最後の作品に表現されていたからだ。

ミュシャの描くスラヴの歴史は、不思議だ。絵のなかで、文字通り宙に浮いている人たちがいる。解説文を読むと、どうやら彼らはスラヴ民族のために貢献してくれたロシアだかビザンチン帝国だかの権力者たちであるらしい。でも、どうして浮いているのだろう?

こういう不思議な感覚も、またミュシャの魅力のひとつなのだろう。

ミュシャ展は、6月5日まで。まだ、間に合いますよ。

 

映画

今月もまた、例によって映画(DVD)を30本見た。

今月のお気に入りの一作は…

あえて、コメディ映画『ラブ・バッグ』を推したい。

ある日主人公が店主にイジメられているかわいそうなフォルクスワーゲンを助けてあげたところ、恩を感じたフォルクスワーゲンは店を抜け出し、主人公のもとへとやってくる、というなんとも『浦島太郎』的なお話。

拗ねると家出(!)までしてしまうフォルクスワーゲンくんがとにかくかわいかったので、今月のベストということにしたい。

このほか、『ランブルフィッシュ』『ロイ・ビーン』もなかなかに、良い映画だった。

フランス映画『アイドルを探せ』も捨てがたいなァ。シルヴィ・ヴァルタンの"La plus belle pour aller danser"が実に良い。このシーンだけでも見る価値がある。

ミュージカル映画アニー』の劇中歌"tomorrow"もよかったな。

京アニによるアニメ映画『の形』は、聴覚障害のヒロインの話だが、24時間ドラマ的な「感動の押し売り」がない点に、おおいに好感が持てた。

 

今月は、作家・佐藤優さんの著作を重点的に読んだ。

今月のベストをひとつ挙げるとするなら、佐藤さんの『自壊する帝国』だろうか。

ソ連崩壊という未曾有の歴史的大事件のなかで、佐藤さんが個人的に親しくしたインテリたちが暗躍する様子が、実に生き生きと描かれている。

…あぁ、神―という存在が仮にいるとするならーは、きっと佐藤さんにこの時代を記述させるべく、佐藤さんをわざわざこの時代に、外交官として、この国へと赴任させたんだな、と思えてくる。おそらく佐藤さん本人も、そう思っているはずだ。

佐藤さん以外の方の著作も、いくつか読んだ。そのなかでも面白かったのが、経済学者・若田部昌澄さんの『経済学者たちの闘い 脱デフレをめぐる論争の歴史』だ。

この本では、時の政府、中央銀行無為無策に立ち向かった経済学者たちの闘いの歴史が描かれている。それは、確かに面白い。

だが、それだけではただの「偉人伝」で終わってしまう。この本が真に面白いのは、著者である若田部さん自身もまた、「戦う経済学者」のひとりとして、デフレを放置する日銀、財務省と戦ってきたこと、そしてその記録を本に残した、ということだ。自らもまた「戦う経済学者」のひとりたらんとする、若田部さんの強い決意が伝わってくる。

良い思想書とそうでない思想書の違いとは何か。

それは、それを書いた著者の“実存”が投影されているか否か、である。この本は、若田部さんの実存が強く投影されている。だからこそ、この本は、良い本なのだ。

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