Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第162回)

・『キング・ソロモン』

19世紀末のアフリカ。腕利きガイドの主人公と、1年前に冒険の旅に出たまま行方不明となった夫を探している人妻が、前人未踏のアフリカの奥地へと探検していくというストーリー。

実際にアフリカにてロケを敢行した、カラー映画である。

さすがに1950年の作品なので今日見るとやや色あせて見えるかもしれないが、それでも象やらライオンやら、とサバンナの動物たちが次々出てくるのは楽しい。マサイ族のような長身の狩猟民族まで出てきて、異国情緒もたっぷりである。

同じく1950年代にアフリカにてロケを敢行した映画ということで、僕は『アフリカの女王』を思い出しながら本作を見ていた。

 

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・『危険な情事』

ひさびさに、怖いホラー映画を見てしまったな、と感じた。

マイケル・ダグラス演じる妻子持ちの弁護士の主人公。順風満帆の人生だったが、ある日、女性編集者と不倫してしまう。主人公にとっては単なる一夜のお遊びにすぎなかったのだが、女は以降もしつこく付きまとい、次第にストーカーと化していく…。

圧巻なのがラスト。女はついに復讐の鬼となり、主人公の家を襲撃(!)してくる。

復讐の“鬼”というのはもはや比喩ではない。本当に、般若のような形相で主人公に襲い掛かるのだ。その恐ろしいこと、恐ろしいこと!

使い古された言い回しで恐縮だが、幽霊なんぞよりも生身の人間のほうがよっぽど恐ろしいのである。

ここまで恐怖を感じたストーカー映画は、キャシー・ベイツ主演『ミザリー』以来だ。

 

危険な情事 (字幕版)

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オクラホマ!』

ブロードウェイの同名の人気ミュージカルを映画化したもの。1955年制作。

なんでも、70mmフィルムのワイドスクリーンで史上初めて撮影された映画、なんだとか。

20世紀初頭のオクラホマを舞台に、カウボーイと農家の娘、そして農場の手伝いの青年との三角関係を、あまりドロドロとせずに(まぁミュージカルだからね)明るいタッチで描く。

もともとがブロードウェイのミュージカルだったためか、「ミュージカル映画」というよりかはむしろ、「ブロードウェイのお芝居を撮影した記録映画」を見ているような気分になった。

 

 

オール・ザット・ジャズ

ブロードウェイの演出家の主人公。

演出のかたわら、映画の編集の仕事もこなしているが、どうやらどちらとも、うまくはいっていないご様子。やがて彼は体を壊し、入院生活を余儀なくされる。意識が混濁していくなか、彼の中でこれまでの人生がまるで走馬燈…でなくミュージカルのように思い出されていく。

このような筋書きの作品なので、終盤からはもはや、どこまでが現実でどこからが幻想なんだか、よく分からなくなる。そんな、不思議な印象の作品だ。

だが考えてもみれば、そもそもショービジネスというのは、「虚構」を扱う仕事。ブロードウェイの世界に過剰なまでに浸りきった主人公には、したがって現実と虚構とは、もはや等価だったのだ。

 

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・『 踊る海賊』

19世紀、カリブ海のとある島。市長と愛のない結婚を求められていた、ジュディ・ガーランド演じるヒロインのまえに、ジーン・ケリー演じる海賊が現れ、ロマンスが展開される。

本作は、ミュージカル映画。中盤では、幻想的なセットのなかで、ミュージカル映画の王様、ジーン・ケリーが歌って踊る。本作の一番の見どころだ。

さて、このジーン・ケリー、若い頃はなんとなく雰囲気が現在の堺雅人と似ているな、ということに気づいたのが、僕にとっては一番の収穫であった(←なんだそりゃ)。

 

踊る海賊 [DVD]

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