Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第166回)

・『ガール!ガール!ガール!』

エルビス・プレスリー主演のアイドル映画。

南洋の楽園・ハワイを舞台に我らがエルビスが歌って歌って歌いまくる。

やっぱり、60年代のスターには海がとても良く似合う。わが国では、石原裕次郎がそうだったように。

ただしストーリーのほうは…いっちゃナンだけど、まぁ、単調ですねぇ(w

 

ガール!ガール!ガール! [DVD]

ガール!ガール!ガール! [DVD]

 

 

・『カーネギー・ホール』

NYの音楽の殿堂、カーネギー・ホール。その半世紀以上もの歴史を、ひとりの女性の半生とともに描いた作品。

主人公の女性は、少女時代にカーネギー・ホールの落成式を見て以来、ホール一筋。掃除婦の職を得、毎日ホールで働いている。やがてピアニストと結婚、息子を授かるものの、夫は急死してしまう。以来、女手一つで息子を育てていく。息子はやがて、音楽の道を志す。

主人公は、彼女なりに息子を支えようとするが、彼はそんな母親に反発し、家を飛び出してしまう。

僕には彼の気持ちがわかる気がする。母親の「あなたのためを思って~」が、息子にとってはかえってウザイものなのだ。

本作では、彼女の半生における個々のエピソードを、音楽が彩る。そう、本作は音楽映画なのだ。

ひとつの場所を舞台に女性の半生を描いたということで、僕は東京ディズニーランド30周年のCMを思い出しながら本作を見ていた。

 

カーネギー・ホール [DVD]

カーネギー・ホール [DVD]

 

 

・『回転木馬

遊園地にて回転木馬の案内役をつとめる男性と、ヒロインの女性とのロマンスを描いた、ミュージカル映画である。

海をはじめとして、舞台の街の風景がとても綺麗だが、ミュージカル映画としては、序盤の展開がややダルいところが難点か。

終盤、なんと事故死(!)してしまった主人公は、忘れ形見である娘のことがどうしても気になり、霊界から人間界へと下る。そこにはすでに成長して年頃の女性となった娘がいた。

なんとなく、名画『素晴らしき哉、人生!』を思い出しながら本作を見ていた。

 

 

・『楽聖ショパン

作曲家・ショパンの生涯を描いた伝記映画としては、以前、『別れの曲』を取り上げた。あちらは1934年公開のドイツ映画だったが、1945年にアメリカで公開された本作もまた、ショパンの伝記映画のひとつだ。

もっとも、その出来のほうは…『別れの曲』と比べると、正直イマイチである。

ショパンは音楽家であると同時に、祖国ポーランドの再興を熱望するナショナリストでもあったのだが、『別れの曲』のほうが、政治と音楽とのあいだで股裂き状態に遭うショパンの葛藤が、よく描かれていたと思うのだ。

一番の見せ場ともいえる、音楽家・リストとの出会いも、『別れの曲』のほうがある種、任侠映画にも通ずるところがあり、うまかった。

本作のヒロインは、男装の麗人ジョルジュ・サンド。だが、なんだかメイクが極端な感じで、どことなく故・鈴木その子さんみたいだ。ご本人の肖像画のほうが、ぶっちゃけ美人である。

……と貶してばかりいるが(w)、ショパンと行動を共にする音楽の師がなかなかいいキャラしていて、本作の真の主人公はもはやショパンではなく彼とすら言えるほどである。

 

楽聖ショパン [DVD] FRT-135

楽聖ショパン [DVD] FRT-135

 

 

・『カストラート

近世ヨーロッパにおいて、(声変わりしないよう)去勢された男性ソプラノ歌手のことを「カストラート」(castrato)と呼んだ。

タイトルの通り、本作はそのカストラートを主人公とする映画である。主人公の名は、ファリネッリ、18世紀に実在した人物である。

カストラートであるファリネッリは、彼の兄とともにヨーロッパを巡業している。彼は女性の間で絶大な人気があり、彼の歌声を聞いて失神する女性客まで出るありさまであった。

このようにモテまくり、一晩を共にする相手にはことかかないファリネッリだが、当然アレがないため、女とセックスすることができない。そこで彼の兄の出番である。

本作には官能的なシークエンスも多く、ファリネッリと女性、そして兄による奇妙な3Pを描いている。

格調高い作風であり、18世紀ヨーロッパの習俗がよく再現されているところも、ブラボー!