Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

2017年7月のまとめ

気候

暑い。

暑い暑い暑い。

この季節になるともう、つぶやくことは同じである。

暑い。

夏になると、僕は毎日のようにSNS上で「暑い」「暑い」とばかりつぶやいている。

僕は、夏が大嫌いだ。

毎年、春になって夏が一日ごとに近づいてくるたびに、憂鬱になるほどである。いやマジで。

はぁ~、ヤだなぁ、夏。

もう夏なんて、一日も早く終わってもらいたいよ、ホント。

 

政治・メディア

「皆さんは反日マスコミによって洗脳されています! さぁ! 早くネットに触れて、真実を知ってください!」

↑こう言う人たちのこういう発想を、俗に「マトリックス史観」とか呼ぶらしい。

僕は、以前はこういうタイプの人たちを内心、小馬鹿にしていた。「ケッ! ネットに触れたくらいで真実にアクセスできたら苦労しねェよ!」みたいな感じで。

ところが、今、巷をおおいに騒がせている「加計学園問題」ー実のところ「問題」でもなんでもないのだがーに限って言えば、実はこうした「マトリックス史観」は、正しいというほかないのである。

もちろん、ネットにもなにかと問題はあるだろう。だがそれ以上に、大手マスコミの偏向報道のほうが、あまりにもひどすぎるのだ。

加計学園問題」のキーマンともいうべき加戸守行・前愛媛県知事は、国会閉会中審査にて「youtubeがすべてを語りつくしている」と述べていた。これは、極めて象徴的な言葉である。

インターネットが、マスコミに勝利したのだ。

今回の「加計学園問題」に関して、僕は声を大にして、こう言いたい。

「皆さんはマス“ゴミ”によって洗脳されています。さぁ、早くネットに触れて、真実を知ってください」

 

物流

今月のある日のこと。帰宅したら、ポストのなかに不在連絡票が入っているではないか。
じつは、これより数日ほど前、ある商品をネットにて購入していたのである。

宅配業者さんには余計な手間をかけさせてしまって申し訳なかったな、と思ったが、致し方ない。
その商品をネット購入するにあたり、届く日や時間帯までは指定できなかったからだ。

午後6時前に携帯電話にて再配達を依頼した。
この時間帯での連絡だと、商品が届くのは最短でも当日午後8時から午後9時になるという。すこし遅い時間帯ではあるが、それで同意した。

ところが、宅配業者さんはその午後8時ではなく、どういうわけだか午後7時過ぎに来てしまったのだ!

この時間帯に来るとは予想していなかったから、僕の格好はトランクスにTシャツ姿という実にみっともないものであった(夏場はいつもこうだ)
着替える時間もないので、やむを得ず、恥を忍んで、下着姿で宅配業者さんに応対し、商品を受け取ったのだった。

…この業者さんが悪いというわけでは、無論ないだろう。
それだけ、今の宅配現場が混乱している、ということである。

混迷する宅配業界の現場を垣間見た気がした。

 

ライフスタイル

上の話の続きになるが。

宅配業者さんたちには悪いが、こちらとて独身の社会人として生活している以上、平日の昼間はどうしても留守にせざるを得ない。

思うに、現在の宅配システムは、専業主婦がつねに家のなかにいるという、今日においてはいささか古風なライフスタイルを前提としてはいないか。

だがすでに、都市部では僕のような一人暮らしの世帯も多いし、結婚しているにしても夫婦共働きの家庭もーむしろこちらのほうがー多いことだろう。

そうした新しいライフスタイルを送る世帯に、物流は対応できないものだろうか。

評論家の宇野常寛さんがよく指摘していることだが、今の日本社会は言うなれば昭和時代のOSをそのまま使用しており、そのアップデートがなされていないのである。

 

将棋

今月19日、将棋棋士藤井聡太四段が、15歳の誕生日を迎えた。

……そう、まだ“たったの”15歳なのだ! それなのに今や、将棋関連のまとめサイトは、この藤井四段の話題でもちきりである。

かつて、中原誠・十六世名人は将棋界の最高峰に長く君臨し、「棋界の太陽」とまで称されたものだが、藤井四段は弱冠中学生にしてすでに「棋界の太陽」となってしまった感がある。

さて、そんな藤井四段に今、強く期待されているのは、最年少タイトル記録の更新である。

現下、タイトル獲得の最年少記録は、屋敷伸之九段の18歳6カ月。現在15歳の藤井四段であれば、この記録を塗り替えることは十分に可能だ。

栄えある初タイトルへ向けて、頑張れ、藤井四段!

 

映画

今月もまた、例によって映画(DVD)を30本見た。

今月のベストはやはり、新海誠監督『君の名は。』だ。

新海監督特有のあの美しい風景描写はそのままに、過去の新海作品の欠点であった「童貞臭さ」「悪い意味での村上春樹の呪縛」から解放されていて、見ていてとても好感が持てた。

もっとも、新海作品のオールドファンたちは「新海は大衆迎合路線に転向した!」とかなんとか騒いでいるようである。

…僕にはいまいちピンとこない批判だ。大衆に迎合するのは、そんなにいけないことか。

例えば北野武監督は、『ソナチネ』『Dolls』など芸術性の高い作品を多く残している一方、『座頭市』のようなエンターテインメント色の強い娯楽映画もまた発表しているのだ。

僕にとって、『座頭市』は『ソナチネ』に次いで好きな北野作品である。

大衆に迎合することは、必ずしも悪いことではない。高度の娯楽性もまた、傑作の要素のひとつなのだ。

この他にも、今月見たなかで気に入った作品をいくつか挙げてみよう。

『カストラート』は18世紀ヨーロッパの習俗がよく再現されており、感心しながら見ていた。

『バニー・レークは行方不明』は先の展開がまったく見通せず、最後までハラハラしながら見た。サイコパスの兄がなんとも恐ろしい。やはり真に恐ろしいのは幽霊ではなく、生身の人間なのである。

『キャバレー』は、ヴァイマール共和国時代末期の、あの独特の退廃した雰囲気をよく描けている。ナチ青年をあえて美しく描いた点もよろしい。

『巨星ジーグフェルド』は戦前のモノクロ映画ながら、その豪奢な舞台装置に思わずため息が漏れた。

『アルジェの戦い』は、ラストでアルジェ市民たちが発する独特の「鬨の声」が今も脳裏に焼き付いている。

……一方、今月ワーストは『カラミティ・ジェーン』で決まりである。いやぁ、アレはひどかった…。

 

アニメ

アニメについては先日触れたばかりなので、ここではあまり繰り返さない。

今期は『NEW GAME!!』『異世界食堂』に特に注目している。

 

今月も、たくさん本を読んだ。

今月読んだ本のなかでベストを挙げるとすると…やはり、『アンベードカルの生涯』であろう。

…え、そんな本、まだブログで取り上げてないだろって?

うーん、鋭い(w

『アンベードカルの生涯』のレビューは8月の上旬あたりに公開する予定である。それまでどうか楽しみにしていてほしい。

内容を簡単に述べると、20世紀インドの政治家であるビームラーオ・アンベードカル(1891‐1956)の激動の生涯を描いた評伝である。

カースト最下層の不可触賤民の階級に生まれ、社会からの激烈な差別に苦しめられながらも、苦学して政治家となり、インド憲法の制定にもかかわったという大人物だ。

現下の日本の混迷ぶりを見ていると気力がそがれることが多いが、それをいうならアンベードカルが生きた当時のインドのほうが、もっと問題が山積していたはずである。

『アンベードカルの生涯』は我々に、困難ななかでもなお情熱を保ち続けることの大切さを教えてくれる、良書である。

この他、面白かった本に、『宮崎哲弥 仏教教理問答』がある。お茶の間でもおなじみ、評論家の宮崎哲弥さんが、5人の仏教者と対談するというもの。それぞれの仏教者たちはどれも強烈な個性を放っており、強く印象に残った。これから、彼らの単著も読んでみたい。

哲学者・仲正昌樹さんの『Nの肖像』もよかったし、評論家・山本七平さんの『現人神の創作者たち』『「空気」の研究』『日本はなぜ敗れるのか』もよかった(後ろ2冊のレビューは8月頭に公開します)

今の日本に最も求められているのは、やはり山本さんのような冷徹な日本社会分析だろう。

長谷川公昭さんの『世界ファシスト列伝』も面白かった。ファシズムが日独伊の枢軸三ヵ国だけでなく、当時世界中で大流行していた“最先端思想”だったということがよく分かった。