Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第173回)

・『コーマ』

米国の、とある大学病院。簡単な手術のはずなのに、どういうわけか患者が昏睡状態(コーマ)に陥るという事例が続出する。気になった主人公の女医が自力で捜査を始めると、やがて背後に巨大な社会悪が潜んでいることが明らかになる。

…とまぁ、あらすじは大体こんなお話。本作の一番の見どころは、昏睡状態の患者たちが運びこまれる謎の研究施設。なんとそこでは、脳死状態となった患者たちが宙づりになって「展示」されているではないか。

僕は以前、特殊加工された人体の標本を集めた「人体の不思議展」なる展示会を見たことがある。そのときのことを思い出しながら本作を見ていた。

主人公は女性ひとりだけだが、なかなか体を張ってアクションをしており、観客を飽きさせない。

もっとも、個人的には彼女の団子鼻がいささか気に食わないのだけれど…(;^ω^)

 

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・『絞殺魔

1960年代のボストンにて実際に発生した連続殺人事件「ボストン絞殺魔事件」を題材にした作品。

ボストン市内に住む女性が何者かによって絞殺される、という事件が多発。警察は長い捜査の末、トニー・カーティス演じる男を容疑者として逮捕する。

身に覚えがない、と容疑を否認する男。だがこの男は、あまりにも複雑すぎる内面を抱えていた…

ラストはもはやカーティスの一人芝居状態。その演技力に、ただただ圧倒されてしまう。

僕などは、「…あぁ、カーティスさん、うまいっ」と思わず唸ってしまった。

 

 

・『ゲッタウェイ

我らがスティーブ・マックイーンが軽快にとばすガン・アクション映画。

監督は『ガルシアの首』でおなじみサム・ペキンパ―だ。

裏取引により刑務所からの出所を許された、マックイーン演じる主人公の男。出所早々、さっそく銀行強盗に手を染めるのだから、反省もなにもあったものではない。

銀行強盗自体は成功するものの、主人公とその妻は、裏切り者の男や警察に追われる羽目になる。

銃撃戦、テキサスやメキシコの荒涼とした砂漠、ハードボイルドな世界観。ペキンパー監督が楽しみながら撮ったことが一目瞭然の映画であった。

 

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・『ジギー・スターダスト』

昨年、69歳で惜しまれつつ亡くなった、デヴィット・ボウイ(1947-2016)

彼が1973年に行った伝説的公演をそのまま収録した記録映画が、本作である。

ボウイはまるで日本の歌舞伎役者のような、異形のメイクを見せてくれる。

日本といえばもうひとつ、ボウイが出火吐暴威」と漢字で書かれたマントを羽織ってステージに登場する場面があり、これじゃあまるで暴走族だな、と不謹慎ながら笑ってしまったw

 

 

・『シャイン』

実在のピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットの半生を描いた伝記映画。

主人公デイヴィッドはオーストラリアのユダヤ人の家庭に生まれる。早くから音楽の才能を開花させるが、厳格な父はロンドンの音大への留学を認めてくれない。

ついには実家を出奔するかたちで英国へと渡ったデイヴィッドは、コンクールにて、難しいことで知られるラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」に挑戦、見事な演奏を見せるも、直後に倒れ、そのまま精神に異常をきたしてしまう。

精神病統合失調感情障害と言うらしいーに陥った以降のデイヴィッドを演じるのは、ジェフリー・ラッシュ。「誰ソレ、知らない」と言う人も、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのバルボッサと聞けば「あぁ、あの人かぁ!」とご納得いただけるはずである。

精神を病んだ主人公を、とてもリアルに演じている。僕は『レインマン』における、ダスティン・ホフマン演じる自閉症の男性を思い出しながら見ていた。

主人公、デイヴィッド・ヘルフゴットはオーストラリア人。彼を演じるジェフリー・ラッシュも、実を言うとオーストラリア人である。さらには本作の監督スコット・ヒックスも、これまたオーストラリア人。

というわけで、なにからなにまでオーストラリア人による、オーストラリア色にあふれた、オーストラリア映画でありました。

 

シャイン ―デジタル・レストア・バージョン― [DVD]

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