Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第177回)

・『青の恐怖』

ドイツ軍による空爆の続く、1940年代前半のロンドン。

郊外の病院にて殺人事件が発生、さっそくスコットランドヤード(ロンドン警視庁)から主人公・コックリル警部が捜査主任として派遣される。

このコックリル警部の役を、アラステア・シムが好演。なにやら理屈っぽい性格のようだけど、それでいて愛嬌もある。なんとも形容しがたい、不思議なキャラクターだ。

本作では、コックリル警部のモノローグというかたちで随時ナレーションが挿入される。これがまた実に独特の語り口で、警部のキャラクターに合っている。

アラステア・シムの話す英語は、もう見るからにクイーンズ・イングリッシュといった感じ。

 

青の恐怖 (Green for Danger) [DVD]

青の恐怖 (Green for Danger) [DVD]

 

 

・『チキ・チキ・バン・バン

僕はものすごーく昔に本作を見た記憶があるのだが、いかんせんものすごーく昔のことなので、内容がほとんど頭に残っていない。というわけで今回、改めて見てみることにした。

…うん、完全に、お子さま向けの作品であるw

発明家の主人公が改造車「チキ・チキ・バン・バン」で空を飛び、中欧某国に行くというお話だが、実際に車が飛ぶシーンはさほど多くない。

上映時間はたっぷり約140分あるが、やや冗長という感じがなきにしもあらず。前半部分はカットしてもよかった気がするのだけど、さてどうだろう。まぁ面白いからいいけどw

子供向け映画のくせに、一丁前にインターミッション(途中休憩)が設けられてるのがニクイw

 

 

・『つきせぬ想い

ひさびさに、アジア映画である。1993年の香港映画。

冴えないサックス奏者の主人公の男が、天真爛漫なヒロインと知り合り、お互いに惹かれ合うが、その間にもヒロインの身体は病魔に侵されつつあった……

というベッタベタな内容のお話だが、ヒロイン役のアニタ・ユンが好演している。

本作のもうひとつの見どころは、香港の風景。

観光名所ではなく、香港の下町と、そこでの庶民の生活が描かれていて、我々日本人にはとても興味深い。

雑然としていて小汚いところが、かえって香港の魅力である。

 

つきせぬ想い [DVD]

つきせぬ想い [DVD]

 

 

・『トミー』

真にオリジナリティあふれる映画というのは、なるほど、こういう映画のことを指すのだろう。

第二次大戦終結の年、英国のとある家庭に男の子が生まれる。が、彼は目も耳も不自由であった。そんな彼が、ピンボールをプレイすることでどういうわけだか五感を回復し、たちまちカリスマとして人々からのカルト的な支持を得る。“信者”はどんどん集まり、ちょっとした新興宗教へと育っていくが……

監督はケン・ラッセル。以前、本ブログでもご紹介した『マーラー』の監督さんでもある。シュールな演出と、他の追随を許さない強烈な映像感覚が魅力だ。

そのエキセントリックな感性は、本作でも健在。

2時間弱の作品だが、あっという間に時間がすぎてしまう。映像を見るということが、こんなにも楽しいことだったなんて!

主演はロック・ミュージシャンのロジャー・ダルトリーミュージカル映画である本作では、絶えずロックが流れる

ラッセル監督のイカれた映像とロックの相性は抜群だ!

 

トミー [DVD]

トミー [DVD]

 

 

・『デュバリイは貴婦人』

コメディ俳優レッド・スケルトン主演の、ミュージカル・コメディ映画である。

1943年のアメリカ。スケルトン演じる主人公とジーン・ケリー演じるダンサーの男は、ナイトクラブの人気踊り子をめぐって三角関係にある。主人公は宝くじに当選して大金持ちとなるが、ある時飲んだ酒のせいで卒倒、そのまま意識を失ってしまう。

ここで急に舞台は18世紀のフランスへと飛ぶ。主人公は気が付いたら国王ルイ15世になっており、踊り子は王の公娼デュバリイ夫人に、ライバルの男は革命家になっていた。ルイ15世=主人公は財力にものいわせながら当然デュバリイ夫人にアプローチするが、彼女の心は革命家のほうへと移っていく。

やはり大事なのは、カネより愛なのか。

やがて主人公の意識は20世紀のアメリカへと引き戻される。実は、これまで見てきたのは、卒倒した主人公の見た夢にすぎなかったのだ。

夢のなかでカネに対する愛の優位を悟った主人公。彼が最後にとった選択とは……

 

デュバリイは貴婦人 [DVD]

デュバリイは貴婦人 [DVD]