Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

2017年11月のまとめ

気候

あ゛~、さぶい。寒い。

つい二ヶ月前まで、あづい、暑い、と言っていたのがウソのようだ(;^ω^)

あんまり寒いので、ついに暖房をつけてしまった。いつもは暖房をつけるのは12月に入ってからなので、11月のうちに暖房に頼ってしまった今年は、やっぱり寒かったのだ。

余談ながら。僕の場合、14度と28度がエアコンを使う目安で、室温が28度を超えたら冷房を、14度を割ったら暖房を、それぞれつけるようにしている。

風邪をひくとしたら、だいたい今くらいの季節である。

面白いことに、1月2月の真冬の時期になると、かえって風邪をひかなくなる。体が寒さに慣れるからだろう。

冬に向けて徐々に気温が降下していく晩秋の今の時期が、一番危ないのだ。くしゅん!

 

祖父の死

私事で恐縮だが、今月下旬、母方の祖父が亡くなった。96歳だった。

葬儀に出席するため急きょ静岡に帰り、今日(30日)東京へととんぼ返りしたところである。

葬儀では、初めてお目にかかるような遠戚が多かった。“血のつながり”の広さについて驚くと同時に、考えさせられた。末木文美士さんの葬式仏教肯定論を思い出していた。

亡くなった祖父は、1921年の生まれであった。戦時中は、教官として内地で新兵の訓練にあたっていたらしい。まさに「戦中派」だ。

祖父の葬儀は、したがって単に祖父の葬儀であるだけではない。「戦中派」そのものの葬儀でもあったのだ。

祖父の死をもって、この国にはもう戦中派はいなくなった……少なくとも、僕にとってはそうだ。

 

政治

自民党竹下亘総務会長は、今月23日、宮中晩餐会に関して「(国賓の)パートナーが同性だった場合、どう対応するのか。私は(出席に)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」と発言したという。

 

www.huffingtonpost.jp

あまりの見当違いにのけぞるしかない。

文化史研究者・三橋順子さんの『女装と日本人』講談社を読めば、日本神話においてヤマトタケルが女装して熊襲を討ったこと、戦国武将たちの間で衆道(同性愛)が流行していたこと、そして江戸時代の歌舞伎の女形は言うなれば「フルタイム女装」――舞台の外でも女性の格好で過ごす――であり、しかも普通に女性と結婚し子供ももうけていたこと、などの事実を知ることができるのである。

LGBTはむしろ、この国の伝統に合っているのだ。

僕は、竹下総務会長の発言に強く抗議するものである。

 

朝日新聞

自称「クオリティペーパー」朝日新聞の暴走が、もはや止まらない。

「朝日死ね」とツイートした日本維新の会足立康史衆院議員に猛烈に嚙みついたかと思えば、今度は『徹底検証「森友・加計事件」 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』飛鳥新社の著者である文芸評論家・小川榮太郎さんに、謝罪と賠償を求める抗議の申入書を送ったという。小川さんはもちろん、朝日新聞に対し法的措置を検討しているということだ。

 

www.sankei.com

謝罪と賠償だなんてまるでどこかの国の言い草のようだが、朝日新聞は文句があるなら小川さんに言論で勝負すればよいのである。いきなり裁判に訴えるというやり方は、人々を「あぁ、どうせ朝日は言論で勝つ自信がないから、こうやって裁判の可能性をちらつかせて恫喝するしかないのか」と失望させるだけだと思うのだが、さてどうだろう。

今回の一件に限らず、最近の朝日新聞は、本当に下品になった。

「いやいや、朝日がダメなのは昔からだろう」と思われるかもしれないが、たしかに昔の朝日新聞もなにかと問題はあったにせよ、かろうじて大手紙としての最低限の品格は保っていた。

今の朝日は、それすらない。

本当に、日刊ゲン○イレベルにまで成り下がってしまった。

本来、サヨクないし日本型リベラルに批判的な僕ですら、そのことを残念に思っている。

 

天文

さぁ、朝日新聞のことなんかさっさと忘れて(w)、宇宙の話を聞いて心を浄化しよう(w

先月のまとめでも書いたとおり、人類にとって観測史上初となる、太陽系外天体が飛来した。

同天体には、ハワイ語で「遠くから始めてやってきた使者」という意味の"Oumuamua"オウムアムアという名が与えられたという。

 

japanese.engadget.com

このオウムアムア(なんか言いづらい)、驚くべきはその形状。

なんと葉巻型なんだとか。

葉巻型とは、なんとも予想の斜め上を行く天体である。オカルト好きの僕などは「葉巻型とかそれなんてUFOだよwwww」とゲラゲラ笑ってしまった。

そのうちアダムスキー型の小惑星なんか出てこないでしょうね…(;^_^A

我が太陽系では、これまでのところ、葉巻型の天体なんて発見されていない。たいていは球体か、ジャガイモのようなごつごつとした形状である。

葉巻型という時点で、よそ者感満載で、ワクワクしてしまう。さすがは「遠方より来たりし使者」だ。

観測によると、オウムアムアは岩石質ないしは金属質、暗い赤みがかかった色をしているのだそうで、これは長い間宇宙の放射線に晒されつづけたためとみられている。

オウムアムアは、最終的には太陽の引力を振り切って太陽系外へと飛び出してしまうのだそうだが、今後もしばらくは観測が続けられるようである。

新たな発見が楽しみだ。

 

今月ネット上で見た一番面白いネタ

↓こちらになります

togetter.com

 

映画

今月もまた、例によって映画(DVD)を30本見た。

今月見たなかでのベストを挙げるとするなら……『ブンミおじさんの森』だろうか。

いい映画というよりかは、ふしぎな映画。今までに見たことのないタイプの映画だった。

本作は、タイの映画である。世界の映画について語る上で、タイという国は意外と――と言っちゃ失礼だろうがw――穴場である。

本作のようなアート映画のほかにも、トニー・ジャー主演『トム・ヤム・クン!』などアクション映画も実に充実している。皆さんもこれを機に、タイ映画の世界に触れてみてはいかがだろう。

同じ時期に見た『パリ20区、僕たちのクラス』『サラエボ、希望の街角』も、実にいい映画だった。

『殯の森』は、僕は黒澤明デルス・ウザーラ』に似ているな、と思いながら興味深く観たのだが、ネットを見てみるとなぜか評価が芳しくないのが不思議である。いい映画だと思うんだけどなァ。

『ファンシイダンス』は、規則の厳しい禅寺と、にもかかわらずそこで展開されるお坊さんたちのコミカルな日常との対比が面白かった。禅宗のしきたり、修行風景などを垣間見られるのも良い。

『エヴァの匂い』は、とにかく「オトナの映画」という感じ。別にエロい意味じゃないからね(w

一方で『ラバランチュラ 全員出動!』『狼男アメリカン』のようなB級映画も楽しかった。

 

声優

本ブログの読者の皆様ならば、僕の一番のお気に入り声優は沢城みゆきだということくらい当然ご存知かと思うがw(え、ご存じない!?)、最近すっかりファンになってしまったのが、井澤詩織さんだ。

井澤さんのことは『ウィッチクラフトワークス』の倉石たんぽぽちゃんの役のころから徐々に意識するようになった。

と言っても、そのころはまだ「あぁ、個性的な声の声優さんだな」程度にしか思っていなかったのだが、本格的に意識するようになったのが、昨クール放送の『メイドインアビス』のナナチ役。

これがもう本当にはまり役であり、井澤さんという人はナナチを演じるためにこの世に生まれてきたのではないかとすら思われるほどだった。

そういうわけで井澤さんの出演する動画なども見るようになったのだが、驚くべきは彼女の地声。完全にいわゆる「アニメ声」であって、あぁこの人にとって声優は天職だったのだなぁ、ということがつくづく分かったのだった。

さて、『メイドインアビス』。喜ばしいことにアニメ第2期の放送が決定した。またナナチの声が聞けるかと思うと、今から本当に楽しみだ。

余談ながら。googleで画像検索すると分かるが、井澤さんは大変な美人である。

 

今月も、本をたくさん読んだ。

今月読んだなかでのベストは、曹洞宗の僧侶・南直哉(みなみ・じきさい)さんの『<問い>の問答』である。

「なんだ、またジキサイかよ」「ジキサイ何度目だジキサイ」という声が聞こえてきそう(^▽^;)

そうですよ! これからはカズオ・イシグロよりジキサイですよ!(w

とまぁ冗談はさておくとして(w)、どうして南さんの本にこれほどまでに惹かれるのか、自分でも考えてみた。

たぶん、南さんは<社会>にあまり関心がない人だからだろう。

彼の関心は実存問題、つまり<社会>ではなく<この私>にある。

そうした、一種「脱社会的」――「反社会的」とは異なる――な南さんの佇まいに共鳴してしまうのだと思う。

余談だが、南さんのこうしたスタンスは、評論家の宮崎哲弥さんのそれときわめてよく似ている。

このほかにも、興味深い本を多く読んだ。

『軍事革命(RMA)』軍事学に関する知識がぎっちりと詰まっていて、とても勉強になった。

軍事学というのは、まぁいちおうは文科系に分類されるのだろうが、理科系と雰囲気の似た学問である。文科系の学問のなかでは、軍事学や経済学、このふたつに理科系と似た雰囲気を感じる。

 『キリスト教は邪教です!』ニーチェの『アンチクリスト』を演説調に改めた、大胆な試みの新訳。

こういう勢いのある文章を読んでいると、実際に声に出して読みたい衝動に駆られるから困ったものである(w

『仏教シネマ』は、映画通としても知られる浄土真宗僧侶・釈徹宗(しゃく・てっしゅう)さんの本。面白そうな映画があれこれ紹介されていて、映画好きの僕にとってはとても有益な本だった。釈さん、ありがとうございます。さっそく観てみますね。

今月はこのほか、『関西赤貧古本道』や『愛国とレコード』も面白かった。来月の上旬までにこれらのレビューを書くつもりなので、おたのしみに。