Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第199回)

・『人生、ここにあり!』

仕事が思うようにいかない、主人公の労組のリーダー。熱意はあるのだけれど、それが空回りしてしまうのだ。

そんな彼が、ひょんなことから精神病患者たちを率いて、床貼り作業の会社を興すことになる。

一風変わったストーリーだが、1980年代のイタリアで実際にあった話だという。

本作を見ていて実に興味深いのは、人間は仕事を与えられると変わるということ。ある組織のなかで特定の役割を任せられ、それを果たすことで社会からの承認を得る……たったこれだけのことで、人間の表情はみるみる明るくなり、その瞳は輝きを増す。精神病患者とて、それは同じことなのだ。

今はサービス残業や過労死が社会問題となっているが、将来――と言ってもそう遠くないうちに――AIの進歩によって、人間が労働せずとも済む時代が訪れることだろう。そのとき、はたしてどれだけの人が「働かないこと」に耐えられるだろうか。

本作を見ながら、僕はふと、そう思った。

 

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・『パーフェクト・ワールド

ケヴィン・コスナー演じる高IQの脱獄犯と人質の少年との奇妙な友情を描いた作品。

監督は、あのクリント・イーストウッド。脱獄犯を追跡する警察署長の役も、彼が演じている。

本作は……まぁあらすじからも分かるとおり基本的には犯罪映画なのだが、同時にロードムービーともいえる。

脱獄犯と少年は、テキサスの田舎を転々とする。途中、多くの人々と出会う。厳格なエホバの証人の家庭に生まれ育った少年の目には、きっとなにもかもが新鮮に映ったに違いない。

そういえば僕も、中学生のころに母方のいとこの家で夜更かしなど“悪いこと”を経験して、なんだか妙にワクワクした記憶がある。そのことを思い出しながら本作を見ていた。

 

 

・『メガ・シャークvsジャイアント・オクトパス』

最近、本ブログでちらほら取り上げている、B級映画『シャーク』シリーズ。

今回は、ナゾの巨大サメとこれまた巨大なタコ(!)とが対決するという内容のお話だ。

見るからにCG然とした旅客機がハイジャンプした巨大サメに喰われる場面などはもう最低……じゃなかった、最高である(w

日本の特撮映画に敬意を表して……なのかどうかは分からないが(w)、なぜかウォーターフロントにある「東京拘置所」、我々日本人には一目で大陸系の顔立ちと分かる「シマダ博士」など、あいかわらず珍妙な<日本>が出てきて、いちいち笑える(w

 

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・『ジュラシック・シャーク』

なぜか、サメをテーマとしたB級映画は多い。

本作もそのひとつなのだが……

いやぁ、この映画はひどい、ひどすぎるw

どこがどうひどいのかを具体的に以下に列挙する(;^ω^)↓↓↓

安っぽいロゴ、冗長な会話シーン、あからさまな尺稼ぎ、あまりにも稚拙すぎるカメラワーク、カットが変わるごとに微妙に変化する画面の色合い、BGMが一切ない無音のシーン、映像で説明すべきことを登場人物の会話で説明してしまう演出、同じ場面の使いまわし、あからさまにCGと分かるサメ、会話もなく登場人物たちがひたすら山の中を歩き回るシークエンス、血まみれで瀕死の重傷を負っていたはずなのに次の場面ではぴんぴんしている科学者、意味不明なスローモーション、自らの過去の悪行をやたらペラペラと喋ってしまう悪役、サメが動いているというのにまったく波が立たない水面、意味もなく脱ぐヒロイン、危険なのに勝手に水に入ってサメに喰われてしまう悪役、あまりにも荒唐無稽なサメの撃退方法、意味不明すぎるラストシーン、そして延々13分も続くエンドロール……

ハァ、疲れた(w

しかし、映画監督を目指している若人にとっては、本作は有益かもしれない。いいお手本(名画)よりも悪いお手本(B級映画)を見たほうが勉強になるからだ。

現代版『プラン9・フロム・アウタースペース』といった感じの、愛すべきB級映画だ。

 

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・『吸血鬼』

ポーランドが生んだ鬼才、ロマン・ポランスキー監督による吸血鬼映画である。

中欧トランシルバニア。老教授と若き助手のふたりが、とある町を訪れる。一見平和そうに見えるその町、なんと吸血鬼の里であった……

若い助手の役を、なんとポランスキー監督ご本人が演じているのが見どころ(わりとイケメンである)

監督の持ち味であるブラックなユーモアは、本作でも健在。

彼のモノクロ作品では画面全体に異様なまでの力がみなぎっていたが、カラー作品になるとそうした妖しい魅力がいささか削がれてしまった感がある。

とはいえ、青を基調としたその映像は、やはり凄みがある。

シャロン・テート演じるヒロインが可愛い♪

これは余談だが、ポランスキー監督とシャロンは本作公開の翌年に結婚している。

 

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