Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第218回)

・『ビバリーヒルズ・コップ

こんなにも有名な映画なのに、意外や意外、まだ見ていなかったことに今更ながら気づいたw(;^_^A

エディー・マーフィー演じる本作の主人公は、型破りな若手刑事。あまりに型破りすぎるものだから、本来の勤務地のはずのデトロイトから、単身、LAのビバリーヒルズへと乗り込んできてしまう。“ビバリーヒルズ”・コップの誕生だ。

周囲のお堅い白人警官たちが、次第に彼に影響されて、いい意味でルーズになっていくのを見るのが楽しい。

こういう「白人社会における型破りな存在」を黒人の俳優にやらせてしまうのは、ある意味では人種差別の名残りと言えるのかもしれないが、僕としてはむしろ、黒人がこうして皆から愛されるヒーローとして描かれるようになった点を、肯定的に受け止めたい。

 

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・『ブラッドシンプル』

コーエン兄弟といえば、まさに兄弟でタッグを組んで、主にホラー映画を撮ることで知られている映像作家である。

本作では、人違いが原因で、人間がどんどん殺されていくさまが描かれている。

コーエン兄弟は人間の愚かさを、しかしながら怒りを込めて描くのではなく、あえて一歩引いた目線で冷徹に描こうとする。そうしたクールな姿勢が、本作を佳作へと仕上げている。

もしかしたら兄弟は、人が悲劇と感じることを、必ずしも悲劇とは感じない感性の持ち主なのかもしれない。だとしたら、現代アメリカ映画界の巨匠、デヴィッド・フィンチャー監督と共通していると言っていいだろう。フィンチャーもまた、一般には悲劇的に思える出来事を、実に淡々と描くことで知られる映像作家である。

 

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・『ブラック・ウィドー』

若い女性と結婚したばかりの年配の男性が急死するという事件が発生。それも、同じ女性と結婚した年配男性がことごとく不審な死を遂げているのだ。これは怪しいということで、女性記者の主人公が調査を開始する。

被疑者の女性が新しく結婚した相手は、ハワイ在住の富豪。主人公もさっそくハワイへと飛び、被疑者の女性と知り合う。いつしかふたりの間に、奇妙な友情が芽生えはじめる。

女どうしの対決が見ものの本作だが、同時に、ハワイの豊かな自然、人情味ある下町の風景が描かれているのもまた、本作の魅力と言っていいだろう。

 

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・『フランケンシュタインの花嫁』

地方の自治体でゆるキャラが生み出されると、たいていの場合、それをちょっといじくって――たとえばリボンやまつげなどをつけて――女の子キャラもつくるのが定番中の定番である。

おどろくべきことに、フランケンシュタインの怪物もまたそうであったのだw(;^ω^)

1935年公開の本作は、1931年の『フランケンシュタイン』の続編。『花嫁』というタイトルからもお察しいただけるように、今度は女版人造人間をつくる! というのが売りである。はたして誕生したのは……

個人的には、やはり男版フランケンシュタインの怪物と比べるとさすがに視覚的インパクトに欠けるよなぁ、といった印象。

う~ん、イマイチかな(w)。やっぱり、安直に女の子キャラをつくるのは下策だね(w

 

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・『フランティック

ポーランドが産んだ鬼才、ロマン・ポランスキー監督によるサスペンス映画。

ハリソン・フォード演じる主人公が、誘拐された妻を救出すべく奔走する。

舞台となるのはパリの街。だがそこは、やはり鬼才ポランスキーエッフェル塔凱旋門など、フツーの観光名所を申し訳程度にフィルムに収めてハイ、おしまい、というふうにはもちろんいかない(w

本作で描かれるパリの街は、どこかドンヨリとしている。近代的な設備を備えた空港しかり。郊外の無機質なビル群しかり。

パリの人々も、決して暖かくはない。特にひどいのが警察。いかにもお役所仕事的な非効率ぶりで、主人公を、そして我々観客を苛立たせる。

「花の都」のはずのこの街を、どうしてこんなにも気だるげに撮ってしまうのだろう。まぁ、しょうがないか。そこが、ポランスキーポランスキーたるゆえんなのだものね(w

本作は、したがってただのアクション・サスペンスではない。実にポランスキーらしい、不思議なテイストの映画である。

 

フランティック [DVD]

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