Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第228回)

・『世にも怪奇な物語

エドガー・アラン・ポーの小説を映画化した作品。オムニバス形式になっており、第一章、第二章、そして第三章をそれぞれ、ロジェ・ヴァディムルイ・マル、そしてフェデリコ・フェリーニという、仏伊映画界の巨匠たちがメガホンをとっている。なんと豪華な顔ぶれだろう!

第一章は、近世ヨーロッパの、ある貴族の令嬢の物語。画面全体に妖しいムードが漂う。良くも悪くもフランス貴族らしい、退廃的な美が我々観客の目を引く。

第二章の舞台は19世紀。アラン・ドロン演じる主人公の男についてまわる同姓同名の「影」の物語だ。主人公の男は各地でトラブルばかり起こし、ほとんどサイコパスのような性格の男だが、それをかの美男子アラン・ドロンが演じると、なぜだか許せる気になってしまうのが、腹が立つ(w

第三章は、20世紀のイタリアが舞台。マスコミの記者会見のためローマへと降り立ったイギリス人の俳優。しかし彼は深刻な薬物中毒に陥っていた。彼の見る幻覚を、フェリーニ監督はいかにも彼らしい、斬新な色彩感覚で表現していく。ラストは主人公が車で夜のイタリアの街を爆走。先日取り上げた『フェリーニのローマ』のラスト部分を彷彿とさせる。どうやらイタリアの巨匠はこういう、車で爆音をとどろかせながら爆走する演出がお気に入りだったようだ。

 

世にも怪奇な物語 [DVD]

世にも怪奇な物語 [DVD]

 

 

・『48時間』

凶悪事件の犯人が脱獄に成功、サンフランシスコの街へと脱走する。これを捕まえるべく、主人公の白人刑事は、脱獄犯のかつての仲間であり、現在は刑務所に収監中のエディー・マーフィ演じる黒人の囚人を、48時間の期限付きで釈放。彼とともに事件の解決を目指す。

エディー・マーフィ―といえばコメディ俳優という印象が強いが、本作ではわりとシリアスな演技を見せてくれている。僕らが知らないマーフィーの魅力、再発見。

 

48時間 [DVD]

48時間 [DVD]

 

 

・『らせん階段』

障害を持った女性たちが何者かの手によって次々と惨殺されるという、連続殺人事件が発生。街の人々を恐怖に陥れる。

本作の主人公は、口の不自由な女性である。彼女の前にもやはり、凶悪犯の魔の手が迫る。

1945年公開のモノクロ映画だから、今見るとさすがに古臭い印象はいなめないが、それでも、陰影をたくみに利用した演出は、我々観客の恐怖をかきたてるのには十分だ。

ラストでは、意外な人物が犯人だと分かる。もちろん、ネタバレなどという野暮な真似はいたしませぬ。

 

らせん階段 [DVD]

らせん階段 [DVD]

 

 

・『ランボー/怒りの脱出

正直に白状してしまうと、僕は映画『ランボ―』シリーズを見たことがないという事実に、今更ながら気がついてしまった(;^ω^)。あんな有名な映画なのにね(w

というわけで今回、シリーズ第2作、『ランボー/怒りの脱出』を見てみた。

1985年のベトナム。10年前のベトナム戦争で捕虜になった米兵がいまだ拷問を受けるこの地に、シルベスタ・スタローン演じる主人公・ランボーが参上、彼らの救出に向かう。

冒頭のセリフからしてシャレがきいている。任務遂行を命じる上官に対し、ランボーは「今度は勝てるのか」と問うのだ。“建国200年目の敗戦”のトラウマをいまだ引きずっていた当時のアメリカ人の心をくすぐる名セリフだ。

中終盤はひたすらアクションの連続。ランボーは単身、次々敵をぶっ殺していき、ついには敵の基地を爆弾で爆破してしまう。見ているだけでワクワク。血沸き肉躍るとはこのことか(w

八面六臂の大活躍を見せるランボーだが、国家権力は無情にも、そんな彼を切り捨てようとする。それでもなお、彼は祖国を見捨てない。ラスト、上官から「どうか国を恨まないでくれ」と懇願されたランボーは、こう答える。

「恨むどころか、国のためなら死ねます」

愛国者の戦い、しかと見届けよ。

 

 

・『ロボコップ

こちらも、先ほどの『ランボー』同様、有名なのにこれまで見たことがなかった映画シリーズである(^▽^;)

近未来のデトロイト。ここではなんと警察が民営化(!)されており、警官たちがときおりストに突入するせいもあって、街の治安は極度に悪化している。

そんななか、ひとりの刑事が殉職してしまう。彼の遺体は警察企業「オムニ社」によって回収され、彼はなんと、サイボーグ刑事「ロボコップ」となって生まれ変わったのである!

……という内容の本作。1987年公開なのでまだCGは使われておらず、かわりにVFXが大活躍している。80年代のアナログVFX――と個人的に呼ぶことにしている――は、今見るとさすがに時代を感じてしまうが、それでもCGとは異なる独特の質感があって、個人的にはけっこう好みである。どうか皆さんにもアナログVFXの魅力、知ってほしいなぁ!

それにしても、サイボーグ刑事が活躍する近未来社会だというのに、テレビ画面がいまだにブラウン管というのは、いただけませんねえ……w(;^_^A