Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第240回)

・『最高の人生の見つけ方

前回の映画評では、デンゼル・ワシントントム・ハンクス主演の、末期のエイズ患者を描いた映画『フィラデルフィア』を取り上げた。今回もまた、ふたりの名優の共演による、末期患者を主人公とする映画をご紹介するとしよう。

本作、『最高の人生の見つけ方』で主人公のふたりの老人を演じるのは、ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマン。奇しくも、今回も白人と黒人の名優コンビである。

フリーマン演じる初老の黒人男性は、病を患い、LA市内の病院に入院する。そこで彼は、ニコルソン演じる白人の大富豪と同室になり、その縁で友人になる。この大富豪、まるでトランプ大統領のようなキャラクターで(w)、ものすごいワンマン経営者なのだが、むしろそれゆえか、途方もない大金持ちでもあるのだ。

共に余命いくばくもない彼らは、「死ぬまでにしたいことリスト」を作成、さっそく実行に移していく。ふたりは、スカイダイビングをしたり世界を豪遊したりしているうち、それまで失っていた“人生の輝き”を徐々に取り戻していく。

かくして観客である我々は悟るのである。人生にとって大事なのは量(寿命)ではない、質なのだ、と。

名優ふたりの演技ももちろん光っている。とりわけ、豪奢な生活の合間にも病魔に苦しめられる大富豪を表現した、ニコルソンの演技が流石、の一言。

 

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・『好色一代男

井原西鶴の処女作『好色一代男』を映像化した作品。

市川雷蔵演じる主人公、大変なプレイボーイでしょっちゅう女に手を出し、また女遊びのために大金を浪費してしまうという、とんでもないドラ息子である。

それでもどこか憎めないのは、その生来の明るさとともに、女性に対する共感の眼差しがあるからだろう。彼はことあるごとに、言う。

「おなごは可哀想だから、俺が幸せにしてやりてぇんだ」

当時の封建時代の女性たちは、様々なしがらみに拘束されていた。そのことに、男たちはなんとも鈍感だ。主人公だけが違う。それゆえに、女たちは彼を愛し、ダメ男と知りつつも、彼についていこうとするのである。

否、封建時代でなくとも、現代でも事情はそう変わらないのだ。若さと美貌が取り柄の、ある遊女は、どうせ私たちは歳をとれば価値がなくなってしまう、と嘆く。現代の女性たちにもこの嘆きは共通だろう。

そんな女性たちの嘆き、悲しみに、主人公はどこまでも寄り添う。生来の明るさ、楽天性で身分制や家父長制に抗い続ける彼は、したがって女性たちのヒーローなのだ。

 

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・『HK/変態仮面

俳優・鈴木亮平にとって出世作のひとつとなったのが、本作『HK/変態仮面』である。

鈴木演じる、主人公の高校生。ガタイはいいのだが喧嘩はめっぽう弱い。そんな彼が、女の子の履いたパンツを頭にかぶることで、世を救うヒーロー「変態仮面」へと変身する……!

という内容のB級映画である(;^ω^)

しかし、B級というわりには、鈴木の肉体はものすごく鍛え上げられており、その引き締まった筋肉に観客の女性たちは思わずウットリしてしまったのではあるまいか。まったく、B級映画の主演をやらせておくにはもったいないほどの肉体美である(w

鈴木は「和製ロバート・デニーロ」とも呼ばれ、徹底した役作りで撮影に臨むことで知られている。本作ではなんと、体重を一度15kg増量(!)したうえで脂肪をそぎ落とすという肉体改造を断行したという。彼の肉体美こそ、本作の一番の鑑賞ポイントと言っていいだろう。

内容は、とにかく下ネタ、下ネタ、また下ネタと、下ネタのオンパレードである(w)。そのたびにゲラゲラと笑わせられる。映画鑑賞中、ここまで笑ったのはいつ以来だろう(w

 

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・『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』

『HK/変態仮面』は僕のような下ネタ大好きの下品な観客には大ウケだったようで(w)、その続編がつくられた。『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』である。

前作で高校生だった主人公は大学生となり、相変わらずパンツをかぶり変態仮面に変身して、世の悪人たちを懲らしめていた。

ところがそこに、強大な敵が現れる。なんと、日本中の女の子のパンツを吸い取ってしまうという強敵が出現したのだ。パンツが無ければ変身できない主人公は、かくして最大の危機を迎えることとなる……

前作と比べると序盤がややシリアスだったので少々物足りなく感じたが、中盤、主人公を教え導く謎の老人「変態仙人」が出てくるあたりから一気にギャグのテンポが良くなり(w)、楽しみながら鑑賞することができた。

鈴木の肉体美は相変わらずなので、女性の方もどうぞご安心を(w

それにしても、パンツをかぶって「変態仮面、参上!」とやっていた役者さんが、戦前右翼にとっての憧れの的、あの大西郷の役を射止めてしまったのだから、まったく、人の将来って、分からないものですね。

 

 

・『少女ファニーと運命の旅』

ナチス占領期のフランス。ユダヤ系の子供たちが、13歳の少女・ファニーをリーダーに、中立国・スイスへと亡命するまでを描く。実話に基づく作品なのだという。

ファニーを中心とするユダヤ系の子供たちが、ナチスの官憲の目をかいくぐりつつスイスを目指す過程は、こう言っては不謹慎かもしれないが、アクション・サスペンスとしても楽しむことができる。

実話に基づくという本作、主人公・ファニーもまた、実在の人物である。ラスト、ご本人がワンカットだけ登場したのには、ちょっとビックリしました(;^_^A

 

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