Furusawa Keisuke's blog

政治から映画、アニメ、将棋まで幅広く語ります。

最近見た映画の感想(第253回)

・『爆裂都市 BURST CITY』

いかにも「80年代~」という雰囲気が漂う(w)、SFアクション映画だ。

近未来の荒廃した都市を舞台に、これまた荒廃したヒャッハー!な若者たちが暴れまわる。

主演は陣内孝則。今でこそオッサン俳優になってしまったが(w)、当時の彼はバリバリのロッカーであった。本作では顔にメイクまでして、ガンガン歌って暴れまくっている。

本作には泉谷しげるも出演しており、こちらもメイクしているものだから笑ってしまう(w)。今日の大御所芸能人たちのイタい過去が見られるという意味で、本作はとても笑える映画だ(w

余談ながら。本作のプロデューサーは、秋田光彦。彼はその後、実家のお寺を継いで、なんとお坊さん(!)になってしまった。本ブログでは昨年、彼の対談本『仏教シネマ』を取り上げたことがある。いやぁ、人間の将来って、分からないもんだねぇ……w

 

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・『少林寺三十六房

明末清初の中国。清王朝への復讐に燃える漢民族の主人公は、満州族撃退のため、少林寺に入り武道の修行を始める。

少林寺には、全部で三十五の房(修行部屋)があった。数字が小さいほどレベルが上がるため、まず入門者は第三十五番目の房から修行を開始する。そこからひとつずつレベルアップしていき、最後に最高峰の第一房をクリアすると、めでたく修行完了とみなされる。主人公は、持ち前の武術の才能を生かし、目覚ましいスピードでステップアップを遂げていく。

かくして少林寺始まって以来のスピードで第一房までクリアした主人公であったが、彼は在家の人向けに新たに「第三十六房」を創設すると宣言――タイトルの由来だ――寺の首脳部からの猛反発を招き、下山を命じられる。里へと下った主人公は、そこで意識の高い青年たちを集め、武道を教える。かくして彼らは少林寺拳法を武器に、清の高官たちに立ちむかうのであった。

……という内容のお話。主人公がどんどんレベルアップしていく過程がとてもゲーム的で、ゲーム世代である僕にはとても楽しめました(w

 

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・『シェイプ・オブ・ウォーター

本ブログでは以前、『大アマゾンの半魚人』というB級映画を取り上げたことがある。それから60年以上経ち、半魚人の社会的地位(?)も大いに向上したようだ。なんと、半魚人を主人公にしたラブロマンス映画の登場である(w

1960年代のアメリカ。発話障害のある主人公の女が働く研究所に、アマゾンからオスの半魚人が送られてきた。冷酷な科学者によって虐待される半魚人。主人公は、協力的な男性研究員――実はソ連のスパイ――と連携して半魚人を救出、自宅にて保護する。やがてふたり(ひとりと一匹?)の間に、奇妙なロマンスが芽生え始める。

……とまぁ大体こういうお話なのだが、主人公の女が、言っちゃ悪いが頭が弱そうに見えるのでイラついてくる(;^ω^)。半魚人のほうも、なかなかにリアルな造形ではあるが、これで人間の女とロマンスをやるというのは、ちょ~っと……無理があるんじゃないか?(w

 

 

・『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』

あまり知られていないが、林業というのはかなりブラックな職場だと聞く。

本作は、そんな厳しい林業の世界を描いた日本映画である。もちろん、厳しいなかにもやりがいのある職場として、肯定的に描いた作品だ。

大学受験に失敗した主人公。林業のチラシに写っていた美女に夢中になり、その場の勢いで林業の村へとやってくる。ところがそこで彼を待ち受けていたのは、予想以上にハードな毎日であった。主人公は、それでも仕事を続けるうちに、次第に林業の持つやりがいと、村の人々の心の温かさに魅了されるようになる。

本作を見ていると、現代の林業というものを垣間見ることができる。自宅にパソコンを置き、森林をコンピューターで管理するなど、その仕事ぶりは意外にも現代的だ。

と思えばその一方、仕事を始める前に山の神様にちゃんとお参りをするなど、古風な一面もある。本作中盤では、その“山の神様”が一瞬現れるという、ファンタジックなシークエンスもある。

キャスト陣のなかでは、ヒロイン役の長澤まさみもいいが、個人的には村の青年役の伊藤英明が良かった。『海猿』の時とはだいぶ印象の違う、田舎に特有の「荒っぽいけど人情味のある兄ちゃん」の役を好演していた。

青年のイニシエーション通過儀礼をコミカルに描いた作品ということで、僕は周防正行監督『ファンシイダンス』を思い出しながら本作を見ていた。

 

 

・『女性上位時代』

「えっ、女性上位? なにやらイヤラシイ映画なのかしら……」とワクワクしつつ見ていたら……うん、やっぱりイヤラシイ映画であった♪(はぁと

夫を亡くした未亡人が、実は亡き夫がSM愛好家であったことを発見、SMプレイについて勉強していくうちに自らもSM趣味に目覚める……という内容のイタリア映画である。

同じくSMをテーマにした映画として、本ブログでは以前、フランス映画『昼顔』を取り上げたことがある。そちらでも変態ばかりが出てきて、「なんだ、フランスという国には変態しかいないのか」と唖然としたものだが(w)、そちらと比べると本作は、同じSM映画とはいえ、コメディータッチで、雰囲気が明るい。やはりフランスとイタリアの違いか。

喩えるならば、『昼顔』がむっつりスケベだとするなら、本作は快活で爽やかなスケベ、といったところか。……うむ、我ながら実に意味の分からない喩えだ(w

主人公の部屋の内装もオシャレだし、BGMもこれまたオシャレ。ひさびさに、ヨーロッパ映画を堪能したなぁ、と感じた。

 

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